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多摩ニュータウンタイムズについて
多摩ニュータウンの入居開始を控えた1969年、新しい街の地方紙(地方新聞)として創刊し、以来、多摩ニュータウン及びその周辺地域(多摩市、八王子市、稲城市)の皆様に最新ニュースや生活情報などを提供してまいりました。今日まで読者の方々をはじめ皆様からのご支援を頂き、おかげさまで創刊40周年を迎えました。 今後ともご愛読を賜りますようお願い申し上げます。 配布エリア:多摩ニュータウンの全域(多摩市、八王子市、稲城市)

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 衆議院が解散した。麻生、鳩山両代表の政党をはじめ各党各位の選挙戦が始まる◆かつてお二人の祖父、吉田茂、鳩山一郎の両氏の頃はどうだったのだろう。昭和32年に刊行された吉田茂著『回想十年』を見た。敗戦後の貧しい日本で国民生活の安定、産業復興、経済再建等々、政党政派を超えた難題に直面し、共に日本の生死を賭けた時代の政治家だった◆また同書は知る人ぞ知る面白い話にも触れている。第一次吉田内閣の昭和21年は日本で1千万人の餓死者が出ると言われる食糧危機だった。吉田総理はGHQに行き450万トンの食料輸入がないと餓死者が出ると農林省の統計を挙げて陳情した。マッカーサーは本国に伝えたのだろう。ところが陸海軍の放出物資などもあって実際には70万トンの輸入でどうにか済んだ◆「GHQが来いと言うから行くとマッカーサーは数字が出鱈目だと本気で怒ってるんだ。弱ったなと思ったが…日本の統計は不完全だ。もし日本の数字が正しければ戦争には日本が勝っていたことになる、と言ったらマッカーサーが笑い出して話がウヤムヤになっちゃった」◆これは戦争でウソの大戦果と損害軽微の数字を言い続けた大本営発表へのギャグだ。後年、若輩の筆者は大磯の吉田邸でご本人から直接この話を伺った◆緊張した場面で咄嗟にギャグが出るのは実力しかない。ギャグは国際舞台の重要な話術だ。もう日本は飢餓の国ではないが、総理たる人は自分に飢えて、ギャグも磨き世界で日本外交を展開して頂きたい。(岩木 伸)

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 6月10日は「時の記念日」。以前は新聞も毎年取り上げる記念日だったが最近は殆ど言わなくなった◆1300年以前、天智天皇が水時計により時刻を知らせた日に因んで大正9年に提唱された記念日という。正確な時計で出退勤・執務・会合・訪問には時間を守るなど生活を正す趣旨だ。小学生の時には学校で当たり前のことを自分で見直す日と教わった◆最近は商品がらみの記念日も多いから歴史を踏まえた「時の記念日」や「鉄道記念日」などは影が薄くなるのだろう◆時計の価値も変わった。貴重品とされた腕時計には普及品が溢れ携帯で時刻を見るから時計は不要と言う若者もいる◆しかし街づくりで言えば稲城の若葉台、多摩センター、南大沢など、開発で構築した中心街には誰でも目に付き街のシンボルにもなる壁面の大時計や時計塔が欲しい。そこには街に個性的なアクセントが生まれるだろう◆かつて時報で動く「多摩そごう」壁面のカラクリ時計は幼児たちの人気を集めた。銀座4丁目和光本店の時計塔は大晦日にTVで過ぎ行く時を告げる象徴的な存在だ。大時計には人の耳目を引き心に訴える力がある◆時計の時間は昼夜を繰り返す大自然の運行に対して人間が設けた区切りだが、世界的にも日付変更線や時差を始め誰も疑えない約束事だろう◆時間の観念は社会の基本だ。時の記念日の趣旨は常に活かしたい。それは先人の提唱した子供にも分かる生活のマナーではないのか。(岩木 伸)  090601号掲載

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 新緑がまぶしいこの季節になると、新人研修を終えて配属された20数年前を思い出す◆先輩たちは流れるような働きぶりだった。朝早く出社し、全員の机と電話機を拭いたり、吸殻が積もった灰皿を集め回って洗い、水滴が残らないように気遣っていた。部内約30人分の湯飲みやコーヒーカップは色とりどりで、入れるお茶やコーヒーの好みまで、とても覚えられない気がした◆「どちらさまですか」と、マニュアル通りに電話口で聞くと「君こそ誰だ、さっさと代われ」と怒鳴られたり、凡例を「ボンレイ」と得意気に読む失敗の日々。叱られたり、教えてもらってばかりで自己嫌悪の塊だったが、振り返ってみれば、気長に育ててくれたことが有り難い◆平成生まれの社会人もいる今では、お茶くみや灰皿洗いは過去の話だろう。総務省の発表によると、戦後生まれが総人口の4分の3を超えた。明治生まれが全体の0.2%、大正生まれが4.4%、昭和生まれが77.4%、そして平成生まれは18%という比率だそうだ◆若い世代が追い上げてくる。難しいことを聞かれたらどうしよう。何かひとつでも教えることができるのか。身のすくむ思いだが、幸運なことに今ならまだ、上の世代に知恵を請える◆関東大震災や戦争当時の話を聞けば、悩みも吹き飛び、なんて恵まれた時代に子育てができているのか、と元気も湧いてくる。時には最新ニュースのスイッチを切り、示唆に富んだ話に耳を傾けたい◆隔月でこの欄を担当することになりました。よろしくお願い申し上げます。小鳥田晶子 090501号掲載

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 春が来た。家にこもりがちな高齢者にも外出しやすい季節だろう。こんなことを考えていたら、ふと乗客に高齢者の多いミニバスが思い浮んだ◆いま多摩市では京王電鉄バス、稲城市は小田急バスに委託してミニバスを走らせている。八王子市のミニバスは残念ながらこの地域には来ない◆乗車率は触れないことにしよう。バス会社の運賃収入と経費の差額を補うため多摩市は21年度に2千900万円の補助金予算を組んだ。稲城市は19年度補助金の実績が約930万円という。補助金で稲城は90分、多摩は約45分間隔でミニバスが走っている◆稲城では市民病院への利用者が多いという。多摩では平日の朝、東西線右循環は中諏訪や永山けやき坂付近から南野の総合福祉センターまで高齢者で満席となる◆車内では絶えず振り込め詐欺への注意と「停まるまで席から立たないで下さい」と放送し運転士も根気よく呼びかけている。それでも乗車して直ぐには座らず、停車寸前に立ちたがる高齢者がいる。一寸した弾みの転倒でも危険だ◆誰でも脚力の老化は避けられない。よく注意を聴く。自分の気分のままに動かない。このほうが健康にはいいと思うのだが◆反面で多摩市のミニバスには永山さくら通りなどの満開や花吹雪、若葉の萌える新緑の並木路と、路線バスにはない窓外の贅沢がある。百草線には庚申塚や地蔵堂など探りたい場所もある。ミニバスは人と環境を観ることの出来る交通機関だ。(岩木 伸)。 090401号掲載

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  少子化と学校の統廃合は関係する全ての人々を悩ませる問題だろう◇今月限りで多摩市立竜ヶ峰小学校が閉校となり在校児童たちは新学期から多摩第二小学校に統合される◇しかし稲城市に小・中学校の統廃合はない。昨年4月に1201人と都内最多の在校児童を数えた市立若葉台小学校を始め今年も各校は昨年に遜色のない児童数になりそうだ。また八王子市のニュータウン地域も大きな変動はないようだ◇一方、多摩市では昨年、貝取・豊ヶ丘の中学校が統合し青陵中学校となった。再来年4月には貝取と豊ヶ丘地区の小学4校が2校に統合される◇既に使用する校舎は決まっているが統合2校の校名は未定だ◇当初、教育委員会の校名案は青陵南小学校・青陵北小学校だった。初めて見た時、この校名は中学校と小学2校で青陵学区を形成してまとまりがあるように思えた◇いま全国的に公立小・中学校の一貫教育が広がっている。既に都内品川区では施設一体型をはじめ校舎は別々でも連携型の一貫教育が全ての小・中学校で行われている。公立義務教育の一貫教育は必ず広がって来るだろう◇多摩市にも公立小・中一貫教育が積極的に導入されれば、貝取・豊ヶ丘の学区は推進に適した規模ではないのか◇市民は将来の都市像に学園都市を挙げている。学区のイメージは大切だ◇ただし小・中学校は児童・生徒と同時に卒業生や地域の人々のもの。学校名に寄せる思いは複雑だろう。統合2校の校名は公募となるようだが教育委員会の慎重な対応を見守りたい。(岩木 伸) 090301号掲載

脚下照顧 岩木 伸

 先月中旬にパルテノン多摩で開かれた「北朝鮮拉致の真実写真展」を少し注目すればよかった。この地域が拉致問題に関心の薄い傾向は否めないからだ◆隣の町田市では既に平成14年、松岡みゆきさんという主婦が横田めぐみさんのご両親に千羽鶴を送って支援の気持ちにしたいと思った。この動きは市民の間に大きく広がりメディアにも紹介された。やがて当時の安倍晋三官房長官の講演会まで行われたと記憶する◆拉致は国家犯罪だ。被害者支援のブルーリボンを象った青いバッジを自民・民主の中堅議員が着用し麻生総理や政府閣僚も着用している。またインターネットには民主党幹部はなぜ着けないのかという声がある◆かつて社会党をはじめ一部の学者と評論家たちは北朝鮮が日本人を拉致する筈がない、拉致は創作だなどと言い続けた◆小泉総理が金正日主席と会い、先方が拉致を認めてから8人が帰国したがその後の進展はない◆日本には「拉致問題にはもう税金を使わないで下さい」という作為的な女の投書を掲載する大新聞もあった◆北朝鮮は軍事力を誇示し、核開発で威嚇する先軍政治の国だ。アメリカは恐れても、軍事力は使えず心から謝罪しますという村山談話を踏襲する日本を恐れる筈がない。日本から巨額の開発援助金を提供している中国は軍備強化に余念がなく北朝鮮に理解がある。アメリカ合衆国一体の愛国心を訴えたオバマ新大統領の対日方針はまだ不明だ◆拉致問題は日本の全国民が一丸とならなければ到底解決しない犯罪なのだ。(岩木 伸) 090201号掲載

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 今年も師走の12月を迎えた。この一年、物価上昇と高齢者目当ての振り込め詐欺、ガソリン窃盗事件などを抱えながらも、この地域社会は全般に平和な日々だったと言えるのではないだろうか◆その基礎となる日本の国はどうだろう。おそろしい刑事事件が続発しても表面的には平和で言論も行動も自由だった。憲法で象徴と定める天皇に嘲笑雑言を尽くしても、どこかの国のように強制収容所送りや逮捕監禁されることもない。また困窮して餓死する人も殆どない◆日本はよい国ではないか。そのためかタガも外れ、儲けと嘘と表面的な謝罪の乱舞する一年だった◆国会は北朝鮮の拉致、北方四島、竹島など外国からの侵略問題には無力のままに、雑な表現の言葉とそれに対する感情的な言葉狩りに熱心だった。そして文字を正確に読めないケースが気になった◆67年前の昭和16年12月8日、米英に宣戦布告した日本は海軍の航空機と特殊潜航艇がハワイ真珠湾を攻撃し新聞各紙は「未曾有の大戦果」と報じた。国民には鮮烈な言葉だった◆これとは別件だが、TVは麻生総理がこのミゾウをミゾユゥと読んでいるなどの誤読を伝えた。野党にも言質(ゲンチ)をゲンシチと読む人がいそうだ◆かつては片山哲・元総理の名前を堂々とオリグチと読む議員もいた。これはギャグか◆ひやかす気はない。自戒を込めて言えばこれらは世代に応じた国語教育と学習に帰着するだろう。国会は先ず国語のタガを締め直すべきだ。各市議会も言葉と表現に留意して頑張って頂きたい。(岩木 伸) 081201号掲載

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 多摩ニュータウンの秋は、小学校から大学まで学園祭の季節。繰り広げられる数多いイベントはサークル活動の報告だ◆学園祭は昔から全寮制の旧制高等学校でも「○寮祭」として盛んだった。一室の壁に「訳せ」という問題が張られている◆①To be,tobe,Tenmade.②Sumomomo momomo momoda.◆なんだか難しい。こうしたことを思いいつく旧制高校は今の高校2年から大学2年生に当たる年限で全てに高水準だった◆一方、最近の学生サークルとイベントの話には不愉快なこともある。かつて某テレビの深夜放送である大学の男子学生が「サークルは友達ができて楽しい。講義は下らないから出ない。試験はレポートで済ませる。いまイベントを立ち上げるためにサークル活動している」と喋っていた。同席する他大学の女子学生が「大学は学問とサークルそして人間形成」を言っても反応せずに同じことを繰り返している。これはヤラセの疑いもあるが調子づくのはいい加減にしろ◆まず大学で数多い科目の中に興味ある講義ひとつ発見できない感性では人々に感動を与えるイベントなど無理だ◆ところでこの界隈には明星・中央・帝京・首都大東京・大妻女・恵泉女・国士舘・多摩・駒沢女の大学と南多摩看護専門が揃った。この若い力が「地域マナー向上」などのイベントで一斉蜂起したら、その影響は大きな広がりとなってくれるだろう。(岩木 伸) (問題の答えはローマ字読みで①飛べ~②スモモも~ )  081101号掲載

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 4月に学校を卒業し社会人となった新人は9月末で約6ヵ月間の職場勤務を経験した。この半年を仮配属として10月に本配属の発令をする会社もあるようだ◆この時、同輩に比べて自分の希望とは違う発令に不満と焦燥感を持つ新人は多い筈だ。なぜと落ち込んでみても人事発令に平等はないのだ◆また職場では上司や先輩社員の中に自分とは合わない人、自分を受け入れない人が必ずいる。特に個性派揃いの職場では人間関係がとかくいじめに変質する。愚劣な説教、明らかな無視、冗談にかこつけたイビリ、学歴を誇示するなど執拗な人も多い◆この種のいじめには殆どが根底に劣等感と嫉妬心がある。勤務を辞めたくなったら負けだ。優れた上司や先輩は必ずいる。仕事の頑張りと共にいじめる人間の観察も社会人には欠かせないことだ◆一方、大人とは別にいじめが深刻な問題にもなる小・中学校はどうだろう◆校内のいじめを把握して先ず対応するのは先生だ。昨年1月、文部科学省は定義を改め、いじめの範囲をパソコンや携帯サイトでの中傷悪口まで広げ、いじめは発生後ではなく認知段階でのキメ細かい対応を求めた。表面には出ないが、仮にこの地域の各校でいじめ件数が増えてもそれは先生やカウンセラーが小さい問題も認知して取り組んだ前向きの結果だろう◆子供から大人社会までいじめは無くならない。加害者は無意識でも痛切にいじめを感じるのは被害者だ◆やはり被害を識別できる先生や上司の力と冷静な処置以外に解決はないだろう。 (岩木 伸) 081001号掲載

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 空気を読めない略語「KY」は既にお馴染みとなった。言うまでもなく政界でも会社でも責任者のKYは恐ろしい◆そして日常生活では、多くの悲惨な事件が示すように、親子関係や子育てのKYはもっと恐ろしい◆「KY」は高校生の携帯メール辺りから広まったようだ。若い感性がKYの人は困ると思うから定着したのだろう◆しかし「空気を読む」とは何だろう◆この世の中は一人ではない。空気を読む必要があるのは相手が居るからで、その時の様子を感じ取って自分の対応を考える事だ。これには相手の言葉や行動の意味と、周囲の動向や雰囲気を察知する力が必要になる◆場所や他の人の空気を読む力を、未来を担う子育ての親はぜひ身につけて頂きたい◆例えば静かな空気のファミレスや待合室。母子連れの子供が場違いに大声を出したり遊んだりするのをよく見かける。しかし母親がその場で「人前では静かにお行儀よくしなさい」と言うのを見た事がない◆かつて時と場所と場合の略語「TPO」が流行した。このTPOをわきまえないと空気は読めない。何も知らずに騒ぐ子供に注意しないのは、母親も分別のないKYの人なのか。子供だからこれでいいのか◆人前で騒ぐ子供は恐らく学校でもそうだ。そのままに忽ち大学生。講義中の教室でお喋りや携帯メールに夢中な学生には幼児からの躾を疑ったほうがいい◆とかく子供は親のKYを呪う。口うるさいのは逆効果だが、子供は叱られても誉められても空気の読める親の言葉が欲しいのだ。 (岩木 伸)  080901号掲載

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