‘脚下照顧’ カテゴリーのアーカイブ

脚下照顧

 政権公約で今年4月から公立高等学校の授業料は公費で賄い家庭の負担がなくなる◆例えば全日制の都立高校は入学金5650円が必要だが、授業料の年額12万2400円は無料となる◆現在は学校維持のため高校生一人当たり年間に約132万9千円の公費がかかる。この支出に対して授業料収入はその約11%。収入がゼロになると全ては税金の負担だ。いま高校進学率は98%。私立高校への援助も決まった。この時代に授業料の無料化は生活第一と礼讚する人がいる◆しかし高校は義務教育ではない。働いて子供の高校進学を支える親に対し子供には「どうせ只だろう」と感謝の念を失う懸念が指摘されている。親子の間で心の接点がずれる。これは家庭崩壊の序曲だ。高校は無料化よりも奨学金の充実が適切との意見には意味がある◆高校の保護者に聞いた。授業料は無料でも高校には教材、校外活動、PTAなどに私的な費用を必要とする。殆どの家庭はこれまで授業料も私費も同じ感覚で納めていた。更に授業料の未納は退学など学校側には最後の措置を伴っていた。ただし私費には何もない。確信的に私費を納めない親がいても高校側はひたすら納付のお願いを続ける以外にないらしい◆今年から高校教育には総額で約4千億円の税金が投入される。住民には地域の高校と生徒の態度に注目する良い機会になりそうだ。各高校は特色を生かして「ここにはあの学校がある」と住民が支えて誇れる存在への邁進を期待したい◆しかし無料化の教育観は何だろう。(岩木 伸) 100201号掲載

脚下照顧

 鰹と昆布のだし汁に醤油で味をつけ、牡蠣と豆腐を入れる。茹でてとろとろになった丸餅に、そのスープをかけたものが、広島の婚家で食べたお雑煮だ◆芋と大根と油揚げの汁をたっぷりと注ぎ、ストーブでパリパリに焼いた餅を入れたものがお雑煮だと思っていたから、茶碗の中でやわらかい餅の上に牡蠣と豆腐がのっている様子に驚いた◆瀬戸内の海の豊富な魚介に恵まれ、牡蠣打ちと呼ばれる牡蠣の取り出し作業には、地元の主婦たちが携わる。寒さが増すほど美味しくなるという、牡蠣のうまみが染み出した濃厚なスープには独特の味わいがある◆お節料理の内容は大体同じだが、芽が出るようにとの願いで食べるクワイの皮剥きや、真っ赤で長い、京ニンジンは珍しかった◆一方、多摩の辺りは元旦から三が日は男が台所に立ち、お雑煮を作る。大晦日、家族がコタツで紅白を観ていても、忙しく働く主婦を休ませているのだと思っていた。しかし、神様に関することは男の手で、との伝統なのだ。そうは言っても、男も主婦もどこかうれしそうで、普段見慣れない姿は、特別な緊張感のある朝だ◆まめになるように黒豆を、金運に恵まれるように金団を、そして海老を食べて背が曲がるまで長寿にと、子に話しつつ迎える2010年元旦である◆もっとも最近は、背中もぴんと伸びた先輩方が多い。アクアブルー多摩で行われた、多摩市民水泳大会での活躍は素晴らしかった。今年もますますのご健康をお祈り申し上げます。(小鳥田晶子) 100101号掲載

脚下照顧

 冷たい風が枯葉を舗道に吹き寄せる木枯らしの季節が来た◆理想と現実の間をさまよう政治からモラル崩壊の世相まで日本が冷気に包まれた今年は間もなく終わる◆しかし寒い季節には「火の用心」が馴染むようだ。静まり返った夜、カチカチと響く火の用心に歩く拍子木の音を聞いたのはいつの頃だったか◆火事はいつでも恐ろしい。特にいまの建物には新建材が多いため、燃えると有毒ガスを発生する。早く気付くこと、逃げ遅れないこと以外に安全はないだろう◆消防法の改正で平成18年には戸建て住宅にも団地にも火災報知器の設置が義務付けられた。実施時期は各地で異なるが東京は来年4月1日からだ。ワンルームの場合などは一個で済むが標準モデルの個数はどうなのか。賃貸団地を扱う都市再生機構によれば2DKは居室・寝室・DKの3個、3DKは4個となる。ただし家賃の変更はないという◆住宅が広ければ個数も増える。報知器には煙、熱、炎を感知する種類があり値段は市場価格で一個5千円前後もする。取り付けを頼めば工事費もかかる◆いま各団地では理事会などを中心に各戸の個数を纏めて種類と経費の検討が行われているようだ。既に個人で設置した人もいるが普通の家庭には相当の出費になる◆自分の安全のための設備だが、次にはTVのデジタル化への出費が待っている。受益者負担の原則とか前政権の決定だなどと、「誰かに言われたくない」。市民目線の政治を謳うなら確定申告の控除など弱者への工夫を願いたい。 (岩木 伸) 091201号掲載

脚下照顧 小鳥田晶子

 八王子駅南口に建設中の超高層ビルが、23階辺りまで出来てきた。昨年、基礎工事の頃には、掘削で池のようになり、ここに41階のビルが建つとは信じられなかった◆基礎部分ができてからは、あっという間に上へ上へと延びた。来秋の完成時には、見えなくなるはずの空を見て、その高さを想像する。建設現場の熱気が歩道まで伝わってきて、何分見ていても飽きない◆トラックで運びこまれたコンクリートの塊や、鉄の階段がクレーンで空に吸い込まれていく。ビルの外壁を伝ってエレベーターが上下する。遥か上の足場を軽々と歩く人、現場入口で搬入車を誘導する人の大きな声、まるでショーさながらだ。危険と隣り合わせの緊張感が漂う◆一度出来てしまうと、工事のことは忘れるが、モノレールも、多摩センター駅前の商業施設も、多摩ニュータウンそのものも、長い年月をかけて作られたのだと改めて実感した◆先日行われた、当紙40周年記念事業で、これまで撮りためた写真のスライドを上映した。藁葺き屋根の家を重機で撤去したり、緑の丘陵地帯が、赤茶色の砂漠になる様子には、息を飲んだ◆道路が出来、鉄道が走り、住宅や店が立ち並ぶ。あの、カーンカーンという槌音や、地響きが蘇ってきた。史上最大の開発は、あと少しで完了する◆陸の孤島、人工都市と揶揄された街も、40年という歳月をかけて、豊かな人間関係が育った。仕事、地域行事、ボランティア等で深めた絆で、伝統を守りながら、更に新しいものを生み出そう。    小鳥田晶子091101号掲載

脚下照顧

 たしか作家の安部譲二氏だったか歯に衣を着せぬコラムに「今は他人との距離の分からない人が多い」と書いていた。これは面白い表現で距離とは個人と他人の関係だがこの街でも思い当たることがある◆いま電話やメールは殆どの外国と即座に通じる。国内では携帯とメールが全盛だ。技術力で時間と空間の距離は無いのに等しいが人の心はどうだろう◆京王線の駅。ガラスに囲まれた待合所で若い女性が手鏡を見ながら髪のスプレーを使った。匂いで居合わせた数人が辟易しても分からないようだ◆夏の昼下がり、涼しいので同じ場所に入ったら客が多く隅の方に空席が一つ。隣りで部活の帰途か母親と一緒の女子中学生が静かにシャカチキンを食べていた。座ると香りがするが本人は気付かないらしい。しかし何だかうまそうで、母子が控えめに寄り添う光景はそんなに嫌いではない◆急行電車が来るので携帯を使っていた男女や他のお客はホームに出たが少し離れた所にいた初老の女性が大声で「物を食べる場所ではないでしょ」と言う。なぜか母親は隣にいた筆者に「すみません」と言うので「うまそうですよ」と笑って告白する羽目になった。もうマナー違反はしないだろう◆ある店で遅い昼食を摂っていたら横にいた2人の中年女性客が大声で喋り続けて飯がまずい。他人の食事中などは全く念頭にないらしい。女性の多い時間帯でお喋りもいいが人前での音声レベルがおかしい◆思えば身内の娘や姪たちはどうなのだろう。距離の分かるマナーを先ず足元でよく確認しておこう。  (岩木 伸) 091001号掲載

脚下照顧

 関東大震災が起きた1923年(大正12年)、赤ん坊だった社主は大きな揺れに喜んだ。無邪気で、恐怖心のない姿に家族は驚いて後々まで語り草になったという◆戦争に赴き、無事に帰ってからの波乱万丈な人生は、著書の『多摩のあけぼの』に詳しい◆多摩ニュータウンタイムズが、11月創刊40周年を迎える。読者と広告主あっての新聞であり、地域の方々に感謝の気持ちで一杯だ◆人生の半分近くを、取材と原稿書きに費やしてきた社主を見ていると、年齢と精神の若さは関係ないのだと感じる◆数年前からは1日号だけになったが、月に2回の新聞発行のために、常に先へ先へと仕事をすることが、どれほど人を生き生きとさせるか。「人生というのは生活する時間の積み重ね。時間の使い方が人生を決める」と、職場実習で訪れた中学生にも語っている◆ある夏のこと。鎌を手に、社主が外に出て行った。何事かとついていくと、歩道脇の草刈りを始めた。シュッ、シュッ、シュッと、きれいに刈られていく。したたる緑が自慢の道路も、一気に伸びる雑草がドライバーの視界を遮ることがある◆「草なんか、誰が刈ったっていいんだ」。ワイシャツが汗で背中に張り付く。外国人観光客も多い華やかなホテルと、モノレールを見上げながら、ふとスタジオジブリの『平成ぽんぽこ狸合戦』を思い出した◆製作にも関わった社主は狸でもあり、同時に開発協力者でもあった。「もう何も怖いものはない」と言い切る。これからも力強く、町を歩き続けてほしい。 小鳥田晶子  090901号掲載

脚下照顧

 衆議院が解散した。麻生、鳩山両代表の政党をはじめ各党各位の選挙戦が始まる◆かつてお二人の祖父、吉田茂、鳩山一郎の両氏の頃はどうだったのだろう。昭和32年に刊行された吉田茂著『回想十年』を見た。敗戦後の貧しい日本で国民生活の安定、産業復興、経済再建等々、政党政派を超えた難題に直面し、共に日本の生死を賭けた時代の政治家だった◆また同書は知る人ぞ知る面白い話にも触れている。第一次吉田内閣の昭和21年は日本で1千万人の餓死者が出ると言われる食糧危機だった。吉田総理はGHQに行き450万トンの食料輸入がないと餓死者が出ると農林省の統計を挙げて陳情した。マッカーサーは本国に伝えたのだろう。ところが陸海軍の放出物資などもあって実際には70万トンの輸入でどうにか済んだ◆「GHQが来いと言うから行くとマッカーサーは数字が出鱈目だと本気で怒ってるんだ。弱ったなと思ったが…日本の統計は不完全だ。もし日本の数字が正しければ戦争には日本が勝っていたことになる、と言ったらマッカーサーが笑い出して話がウヤムヤになっちゃった」◆これは戦争でウソの大戦果と損害軽微の数字を言い続けた大本営発表へのギャグだ。後年、若輩の筆者は大磯の吉田邸でご本人から直接この話を伺った◆緊張した場面で咄嗟にギャグが出るのは実力しかない。ギャグは国際舞台の重要な話術だ。もう日本は飢餓の国ではないが、総理たる人は自分に飢えて、ギャグも磨き世界で日本外交を展開して頂きたい。(岩木 伸)

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 6月10日は「時の記念日」。以前は新聞も毎年取り上げる記念日だったが最近は殆ど言わなくなった◆1300年以前、天智天皇が水時計により時刻を知らせた日に因んで大正9年に提唱された記念日という。正確な時計で出退勤・執務・会合・訪問には時間を守るなど生活を正す趣旨だ。小学生の時には学校で当たり前のことを自分で見直す日と教わった◆最近は商品がらみの記念日も多いから歴史を踏まえた「時の記念日」や「鉄道記念日」などは影が薄くなるのだろう◆時計の価値も変わった。貴重品とされた腕時計には普及品が溢れ携帯で時刻を見るから時計は不要と言う若者もいる◆しかし街づくりで言えば稲城の若葉台、多摩センター、南大沢など、開発で構築した中心街には誰でも目に付き街のシンボルにもなる壁面の大時計や時計塔が欲しい。そこには街に個性的なアクセントが生まれるだろう◆かつて時報で動く「多摩そごう」壁面のカラクリ時計は幼児たちの人気を集めた。銀座4丁目和光本店の時計塔は大晦日にTVで過ぎ行く時を告げる象徴的な存在だ。大時計には人の耳目を引き心に訴える力がある◆時計の時間は昼夜を繰り返す大自然の運行に対して人間が設けた区切りだが、世界的にも日付変更線や時差を始め誰も疑えない約束事だろう◆時間の観念は社会の基本だ。時の記念日の趣旨は常に活かしたい。それは先人の提唱した子供にも分かる生活のマナーではないのか。(岩木 伸)  090601号掲載

脚下照顧

 新緑がまぶしいこの季節になると、新人研修を終えて配属された20数年前を思い出す◆先輩たちは流れるような働きぶりだった。朝早く出社し、全員の机と電話機を拭いたり、吸殻が積もった灰皿を集め回って洗い、水滴が残らないように気遣っていた。部内約30人分の湯飲みやコーヒーカップは色とりどりで、入れるお茶やコーヒーの好みまで、とても覚えられない気がした◆「どちらさまですか」と、マニュアル通りに電話口で聞くと「君こそ誰だ、さっさと代われ」と怒鳴られたり、凡例を「ボンレイ」と得意気に読む失敗の日々。叱られたり、教えてもらってばかりで自己嫌悪の塊だったが、振り返ってみれば、気長に育ててくれたことが有り難い◆平成生まれの社会人もいる今では、お茶くみや灰皿洗いは過去の話だろう。総務省の発表によると、戦後生まれが総人口の4分の3を超えた。明治生まれが全体の0.2%、大正生まれが4.4%、昭和生まれが77.4%、そして平成生まれは18%という比率だそうだ◆若い世代が追い上げてくる。難しいことを聞かれたらどうしよう。何かひとつでも教えることができるのか。身のすくむ思いだが、幸運なことに今ならまだ、上の世代に知恵を請える◆関東大震災や戦争当時の話を聞けば、悩みも吹き飛び、なんて恵まれた時代に子育てができているのか、と元気も湧いてくる。時には最新ニュースのスイッチを切り、示唆に富んだ話に耳を傾けたい◆隔月でこの欄を担当することになりました。よろしくお願い申し上げます。小鳥田晶子 090501号掲載

脚下照顧

 春が来た。家にこもりがちな高齢者にも外出しやすい季節だろう。こんなことを考えていたら、ふと乗客に高齢者の多いミニバスが思い浮んだ◆いま多摩市では京王電鉄バス、稲城市は小田急バスに委託してミニバスを走らせている。八王子市のミニバスは残念ながらこの地域には来ない◆乗車率は触れないことにしよう。バス会社の運賃収入と経費の差額を補うため多摩市は21年度に2千900万円の補助金予算を組んだ。稲城市は19年度補助金の実績が約930万円という。補助金で稲城は90分、多摩は約45分間隔でミニバスが走っている◆稲城では市民病院への利用者が多いという。多摩では平日の朝、東西線右循環は中諏訪や永山けやき坂付近から南野の総合福祉センターまで高齢者で満席となる◆車内では絶えず振り込め詐欺への注意と「停まるまで席から立たないで下さい」と放送し運転士も根気よく呼びかけている。それでも乗車して直ぐには座らず、停車寸前に立ちたがる高齢者がいる。一寸した弾みの転倒でも危険だ◆誰でも脚力の老化は避けられない。よく注意を聴く。自分の気分のままに動かない。このほうが健康にはいいと思うのだが◆反面で多摩市のミニバスには永山さくら通りなどの満開や花吹雪、若葉の萌える新緑の並木路と、路線バスにはない窓外の贅沢がある。百草線には庚申塚や地蔵堂など探りたい場所もある。ミニバスは人と環境を観ることの出来る交通機関だ。(岩木 伸)。 090401号掲載

脚下照顧

  少子化と学校の統廃合は関係する全ての人々を悩ませる問題だろう◇今月限りで多摩市立竜ヶ峰小学校が閉校となり在校児童たちは新学期から多摩第二小学校に統合される◇しかし稲城市に小・中学校の統廃合はない。昨年4月に1201人と都内最多の在校児童を数えた市立若葉台小学校を始め今年も各校は昨年に遜色のない児童数になりそうだ。また八王子市のニュータウン地域も大きな変動はないようだ◇一方、多摩市では昨年、貝取・豊ヶ丘の中学校が統合し青陵中学校となった。再来年4月には貝取と豊ヶ丘地区の小学4校が2校に統合される◇既に使用する校舎は決まっているが統合2校の校名は未定だ◇当初、教育委員会の校名案は青陵南小学校・青陵北小学校だった。初めて見た時、この校名は中学校と小学2校で青陵学区を形成してまとまりがあるように思えた◇いま全国的に公立小・中学校の一貫教育が広がっている。既に都内品川区では施設一体型をはじめ校舎は別々でも連携型の一貫教育が全ての小・中学校で行われている。公立義務教育の一貫教育は必ず広がって来るだろう◇多摩市にも公立小・中一貫教育が積極的に導入されれば、貝取・豊ヶ丘の学区は推進に適した規模ではないのか◇市民は将来の都市像に学園都市を挙げている。学区のイメージは大切だ◇ただし小・中学校は児童・生徒と同時に卒業生や地域の人々のもの。学校名に寄せる思いは複雑だろう。統合2校の校名は公募となるようだが教育委員会の慎重な対応を見守りたい。(岩木 伸) 090301号掲載

脚下照顧 岩木 伸

 先月中旬にパルテノン多摩で開かれた「北朝鮮拉致の真実写真展」を少し注目すればよかった。この地域が拉致問題に関心の薄い傾向は否めないからだ◆隣の町田市では既に平成14年、松岡みゆきさんという主婦が横田めぐみさんのご両親に千羽鶴を送って支援の気持ちにしたいと思った。この動きは市民の間に大きく広がりメディアにも紹介された。やがて当時の安倍晋三官房長官の講演会まで行われたと記憶する◆拉致は国家犯罪だ。被害者支援のブルーリボンを象った青いバッジを自民・民主の中堅議員が着用し麻生総理や政府閣僚も着用している。またインターネットには民主党幹部はなぜ着けないのかという声がある◆かつて社会党をはじめ一部の学者と評論家たちは北朝鮮が日本人を拉致する筈がない、拉致は創作だなどと言い続けた◆小泉総理が金正日主席と会い、先方が拉致を認めてから8人が帰国したがその後の進展はない◆日本には「拉致問題にはもう税金を使わないで下さい」という作為的な女の投書を掲載する大新聞もあった◆北朝鮮は軍事力を誇示し、核開発で威嚇する先軍政治の国だ。アメリカは恐れても、軍事力は使えず心から謝罪しますという村山談話を踏襲する日本を恐れる筈がない。日本から巨額の開発援助金を提供している中国は軍備強化に余念がなく北朝鮮に理解がある。アメリカ合衆国一体の愛国心を訴えたオバマ新大統領の対日方針はまだ不明だ◆拉致問題は日本の全国民が一丸とならなければ到底解決しない犯罪なのだ。(岩木 伸) 090201号掲載