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多摩ニュータウンタイムズについて
多摩ニュータウンの入居開始を控えた1969年、新しい街の地方紙(地方新聞)として創刊し、以来、多摩ニュータウン及びその周辺地域(多摩市、八王子市、稲城市)の皆様に最新ニュースや生活情報などを提供してまいりました。今日まで読者の方々をはじめ皆様からのご支援を頂き、おかげさまで創刊40周年を迎えました。 今後ともご愛読を賜りますようお願い申し上げます。 配布エリア:多摩ニュータウンの全域(多摩市、八王子市、稲城市)

コラム Archive

大学と地域を結ぶ 大妻女子大学社会情報学部専任講師 谷口 新 「あそばれない遊び場」が教えてくれること

091001 tanigutishin 子どもがよくあそぶ空間とはどのようなものか?‘公園’や住棟の間にある‘プレイロット’と呼ばれる遊び場を調査研究してきました。多摩ニュータウンの諏訪~南大沢までの地域の方々に情報をお聞きしながら、最終的に数百箇所を見てまわりました。
 私の専門は建築計画学。空間の使われ方を調査し、計画・設計の拠り所となる知見を導く研究をしています(‘2DK’という間取り誕生の背景にはこの分野の先達の方々がいます)。
 さて、遊び場の話に戻します。まずは現状把握。一番過ごしやすい季節に延べ150人の大学生と共に、遊び場大調査を実施しました。かれこれ10年前のことです。その結果、利用がない遊び場、即ち「あそばれない遊び場」が調査した中の半分近くも存在することが明らかになりました。
 この「あそばれない遊び場」の特徴は何か。詳細は省きますが、遊具の数が2以下、地面の仕上げが単一材料ではない、入口が少ない、そして面積がある大きさ以下、などです。
 また、忘れてはいけないのは屋外であること。継続して年間の利用を調べると、‘夏向き’‘冬向き’の遊び場があることがわかってきました。子どもが活動する時間帯に夏は日影、冬は日当たりがあると利用されやすい。従って「あそばれない遊び場」はその条件が逆なわけです。住棟や樹木の配置や量などが遊び場への日影・日当たりに影響します。気候等の環境的な視点を加えることの重要性に改めて気付かされました。
 魅力的な遊び場での体験は良き思い出として大人になった時まで残ります。成長し、よそへ越していったかつての子ども達が次世代を育成する場として地域に戻れば、少子高齢化で元気をなくしたまちの活性化に繋がるかもしれません。その意味でも隠れた地域資源である「あそばれない遊び場」を再考・再生する意義は少なくないと思います。
 まちづくりにはソフトとハード両面のバランスが大事なことは言うまでもありません。しかし、残念ながらハード面にかかわる地域資源の基本情報が充実していないように感じます。      
 この夏から、大学では10年間の遊び場の変化をみる調査を学生たちと少しずつ始めたところです。 091001号掲載

旬を愉しむ 10月の果物「バナナ」 シニア ベジタブル&フルーツマイスター 武田由季

文献上、日本に最初にバナナが登場したのは織田信長へのポルトガル人宣教師からの贈り物とされていますが、今も広く愛されている果物ですね。世界中から輸入していつでも食べることができるので日本人にとっては旬のない果物と言えそうですが、10月のテーマに選んだことにはちゃんと理091001banana由が。一番多く食べられるのは他の果物があまり出ていない5月ですが、2番目が10月なのです。  
 果物にしては水分が少なく(それでも75%)モソモソしていることから暑くも寒くもないこの時期に食べたくなるのかもしれませんね。バナナは複数の糖分を含むことから食べてすぐ空腹感が満たされ、しかもそれが持続するのでスポーツの秋にピッタリ。忙しい朝の食事代わりの他、残業時や塾のおやつにも簡単に食べられて果汁で汚れる心配もなく、甘い香りでリラックスできる「残業バナナ」はオススメです。お店で見かける殆どの品種(種類)はジャイアントキャベンディッシュですが、赤紫色の皮のモラードはサッパリした甘さで生食のほか豚肉とソテーしても。緑色のツンドクやカルダバは調理用で茹でたり焼いたり、簡単なところでは皮を剥いてラップに包み電子レンジで加熱するとジャガイモの様な感じになります。大きめのスーパー等で手頃な値段で時々見かけるようになりましたから挑戦してみてくださいね。日本にも沖縄にねっとりクリーミーで上品な味わいの島バナナがあります。機会があれば是非。 091001号掲載

東京ヴェルディだより

verdy 091001

聖ヶ丘小を訪れた5選手

 Jリーグも終盤戦にさしかかり、週末に試合も控えた9月10日(木)のトレーニング後、土屋征夫選手ら10選手が2グループに分かれて多摩市内の小学校2校を訪れました。
 ヴェルディのホームタウンは東京都全域ですが、中でもヴェルディに出資をして頂いている稲城市、多摩市、日野市、立川市の4市はホームタウン中のホームタウン。チームの調子が良い時はもちろん、チーム状況が苦しい時でも変わらず応援してくれるのはやはり地元の皆さん。その地元の子供たちと触れ合って、ヴェルディをもっともっと身近に感じてもらうため、選手達もこのような活動への協力を惜しみません。
 この日も華麗なリフティングや強烈なシュートなどを披露してプロの凄さを体感してもらった後は、選手と子供たちがチームを組んでミニゲーム。約1時間と短いながらも非常に有意義な時間となりました。
 多摩市を始めホームタウンの皆さん、ぜひ地元のチームである東京ヴェルディへのご声援をよろしくお願い致します。
☆10月のホームゲーム 一般 1500円~ 小学生 300円~
4日(日)…ヴァンフォーレ甲府戦(19時半国立競技場)
18日(日)…水戸ホーリーホック戦(16時味スタ)
25日(日)…アビスパ福岡戦(15時味スタ)
詳しくは東京ヴェルディ・オフィシャルサイト(www.verdy.co.jp)にて
  東京ヴェルディ 広報 谷 俊一郎 091001号掲載

大学と地域を結ぶ 「多摩丘陵の自然を観察する」 大妻女子大学社会情報学部助教 大曽根陽子

090901oosone yoko 今春、大妻女子大学に着任し、都内から唐木田にあるキャンパスへ電車通勤するようになりました。着任当初は、慣れない仕事と長時間の通勤に疲れ、電車の中で本を開く気にもなれずにぼんやりと外を眺めていることがよくありました。
 そんな時、面白いことに気付きました。多摩川を超えると、あたりの景色が独特のものになるのです。ゆるやかに波打つ土地、ところどころ丸く切り残された雑木林、丘の急斜面には緑地が残り、ゆるい斜面には傾斜を利用していかにも見晴らしの良さそうな住宅が建っています。いわゆる多摩丘陵の景観です。長く住んでいる方には見慣れたものかもしれませんが、初めて見る私の目には、この住宅地と緑地が作る立体モザイクはとても新鮮に映りました。ゴールデンウィークが近づく頃には一帯が新緑で淡い緑に煙り、それは美しい眺めでした。
 私が担当している生態観察実習では、この多摩丘陵に生息する動植物の生態を観察します。実際に歩いてみると、電車から眺めていたのとはまた違うことに気付きます。保全管理が行き届いている大規模な緑地や公園では、キンランやギンラン、ナルコユリ、ツリフネソウ、ギンリョウソウなど都心ではほとんど見られなくなった植物が生息しています。また、そのようなところではタヌキの「ため糞場」も見つかりました。「ため糞場」というのは複数のタヌキが排便に来る、いわば公衆トイレのような場所で、これが見つかるということはその地域にはある程度の数のタヌキが生息していることを意味しています。一方、残念ながら多摩地域は造成地も多く、成長の早いクズやイタドリ、外来種のセイタカアワダチソウやブタクサなどが繁茂し単調な植生が成立しています。また、あちらこちらに残されている雑木林も、よく見ると、モウソウチクが侵入していたり林床にササが繁茂していたり、と荒れた状態になっているところが少なからずあります。
 都心では見られない動植物が生息する一方で、明らかな開発の影響も見られる多摩地域は環境教育や生態学の研究をするうえで非常に面白いフィールドです。これからこの地域をフィールドとしてどんな教育・研究をしようかと今あれこれ考えているところです。 090901号掲載

旬を愉しむ 9月の果物「梨」 シニアベジタブル&フルーツマイスター武田由季

080601takedayuki 梨はお好きですか?と聞くと、多くの方が連想されるのは「日本梨」だと思います。ほかにも西洋梨や中国梨がありますが、今月は日本梨についてです。
 梨はバラ科の果物で、りんごやさくらんぼの仲間ですが、日本梨については「日本書紀」に既に記載があり、登呂遺跡からも炭化した梨の種が発見さています。一般的に糖度の高さは、高い順に洋梨、中国梨、日本梨 と言われていますが、日本梨には糖度以外にも魅力が沢山。その一つである独特の歯ざわりは石細胞(せきさいぼう)によりザクザクと砂の様な感じであることからサンドペアー(砂梨)とも言われています。ザックリしてこそ食べ応えを感じますね。ちなみに西洋梨はとろける様に滑らかなことからバターペアーとも呼ばれます。
090901 pear 青果物は、出始めを早生(わせ)、次に中生(なかて)、終わりの頃を晩生(おくて)と呼び、いつ頃のものかを分けていますが、梨はそれぞれの品種が特に充実した果物です。8月のお盆頃から早生の幸水が出始め、9月頃に中生の豊水、10月以降に晩生の新高(にいたか)へと移りますが、これらは全て日持ちがよいとされる赤梨で、今出ている殆どの品種のルーツである二十世紀は青梨です。いろいろ食べ比べてみるのも楽しいですね。
 ちょっと豪華に生ハムと一緒に黒コショウを効かせた醤油ベースのドレッシングでいただくサラダもオススメです。大きめに切って歯応えとジューシーさを楽しみます。 090901号掲載

大学と地域を結ぶ「ケナフと環境教育」 大妻女子大学社会情報学部教授 北原節子

 5、6年程前、中央高速から河口湖に向かう道の家の庭に直径10数センチの薄クリーム色の花びらで、中心が暗赤色した花が目に飛び込んできました。その時は花の名前もわからず、背が高くアオイに似ているようだけど何の花かしらと思いながらそのままにしていました。その後、ネットワーク多摩から2005年の体験型環境教育プロジェクトに協力の依頼があり、その機会にNPOケナフ開発機構理事長の釜野先生を紹介されました。そこで、気になっていた花はケナフの花であることがわかったのですが、この花にはすごい能力があることを知りました。
 ケナフはアオイ科フヨウ属の一年草で、春にまいたタネは2、3日で発芽しグングン成長して秋には3~5mに達します。そして秋口に魅力的な花を咲かせます。このケナフの能力について釜野先生は著書の中で次の6つを挙げています。
①優秀な非木材資源である
②二酸化炭素の吸収率が良いので温暖化防止に役立つ
③二酸化窒素も吸収するので排気ガスの浄化を助ける
④チッソやリンの吸収がよいので水質浄化と土壌改良に役立つ
⑤新しい紙資源として、途上国の産業振興に寄与できる
⑥学校などでの環境教育の素材として適当である
 このケナフから昨年の冬に訪れたエジプトで見たパピルスを思い出しました。古代エジプト時代から紙として使われたパピルスも窒素の吸収率がよく水質浄化に役立つ草として知られ、日本では観葉植物として鉢植えにして育てている人もいます。花についてはカヤツリグサの仲間ですからケナフとは違ってとても地味な花です。
 非木材資源であるケナフが木材パルプの代わりに今よりももっと多く利用されるようになれば、地球を覆う森林の減少をくい止めることができ、森の木とケナフの働きによって二酸化炭素の増加を抑えることができると私は期待しています。
 来る8月4日に多摩市総合福祉センターで地域の小学生と私のゼミ生たちが育てたケナフを使って、パルプづくりと紙漉きを体験し、ハガキをつくろうというイベントを行います。飛び入りの参加も歓迎です。 090801号掲載

旬を愉しむ 「8月の野菜ズッキーニ」 シニアベジタブル&フルーツマイスター武田由季

 細長くて緑色のズッキーニはキュウリにも似ていますが、実はかぼちゃの仲間。てっぺんの切り口を見るとキュウリとは違うと分かりやすいでしょうか。背が低くて大きな葉っぱに実ります。かぼちゃには大きく日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃがある中で、ペポかぼちゃに属し、黄色いものやボールの様な形をしたものもあります。テーブルに飾って元気いっぱいのビタミンカラーと可愛らしい形を楽しんでから召し上がってはいかがでしょうか?新鮮なものは生食も可能ですが、パプリカやナスと一緒に作る夏野菜カレーや南フランス料理のラタトゥイユなどオススメは煮込み料理です。長い形を活かして縦に半分に切り、スプーンで浅くくり抜いたところにシーチキンとマヨネーズを和えて載せオーブンで焼くと存在感のある一品に。薄く輪切りにしてレンジ加熱し冷やしてからEVオリーブオイルとレモン、塩とコショウでいただくのも素敵です。
野菜ソムリエのオススメレシピ ~ラタトゥイユ~
 ズッキーニと皮を剥いたナスは1cmの輪切りにし、パプリカは縦1cmに切り、玉ネギはくし切りに。あれば厚手の鍋に油と刻んだにんにくを加えて弱火に掛け香りが立ったら中火で野菜を炒める。野菜からも水分がでるので少量の水と白ワイン(または日本酒)、湯剥きしたトマト(またはトマト缶)を加えて塩と砂糖で調味して煮込み、仕上げにお好みで白ワインビネガーを少量加え軽く煮込み酸味を飛ばす。 090801号掲載

夏祭りなど、伝統行事はコミュニティの原点

 夏の風物詩『八王子まつり』。今年も8月7日から9日まで催される。
 街の中心部を通る甲州街道(国道20号線)沿いを舞台に熱い祭りが繰り広げられる。両側の歩道には、かき氷やラムネ、風鈴や金魚すくいなど数百店の出店が並び、山車や千貫みこしの徒御を見る人、担ぐ人、街はうだる暑さと熱気に包まれる。
 かつて八王子には、もう一つ大きな祭りがあった。関東一円から多くの善男善女が殺到し、日本一のお十夜と言われた大横町の『大善寺まつり』である。境内には見世物小屋が軒を並べ、その呼び声と念仏の声が市内中に響き渡るほど。八王子商店街の売り上げも大きく伸び、街の発展の原動力ともなっていた。毎年10月13日から15日までの3日間にわたるお十夜は神奈川や山梨、埼玉などにまたがる広域コミュニティの形成を実現していた。
 街づくりの原点はコミュニティ作りである。コミュニティ作りの原点は夏祭りなどの伝統行事からということが言えるのだろう。
 他にも各地域で夏まつりが行われている。多摩市内ではニュータウンの落合団地や愛宕の夏祭りを始め、多摩センター地区でも伝統の落合盆踊り大会が行われ、鶴牧東公園では野外コンサートも行なわれる。このような祭りは地域コミュニティを活性化させ地域発展の原動力となっていくものであろう。 090801号掲載

新刊紹介 「かりそめの旅 ゆきずりの海外ひとり旅」 岡戸 一夫著

 恋に疲れ、仕事に行き詰ったときはひとり、旅に出た。その多くが、最初の目的地だけを決めたら、あとは地図と睨めっこの風任せの旅だった。旅は多くの出会いと、その数だけの別れをもたらした。旅は、その時々の人生に彩りを添えただけでなく、私の人生そのもの。
  パリ・韓国・バリ島など旅と交友を綴ったエッセイ。発行はグリーン・プレス℡03(5678)7177、著者は多摩市鶴牧在住、定価1260円(税込)。 090801号掲載

中沢池公園の「花菖蒲」を救え

 毎年6月も中旬を迎えると「中沢池公園の花菖蒲を見に行って来た?」と家族に聞かれる。「行ってきたけれど、あまり咲いていないし元気がなかったよ。このままだと、そのうち消えていってしまうだろう。仕方がない、嫁に出したようなものだから」。
 もともと唐木田に自生していた「野花菖蒲」を残そうとの思いから何十種類もの花菖蒲を集め増やしてつくった唐木田菖蒲園。それが開発の波に呑みこまれ絶えるところを中沢池公園に移植し、今も何とか昔の姿を残している花菖蒲だ。
 毎年多くの市民が楽しみにしている花菖蒲を救う手立てはある。それには栽培経験のある管理者を選ぶことと、育てる環境整備から始めなければならないだろう。~唐木田原人~

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