筆舌 横倉舜三 生活環境の危機を知らせる使命

 小鳥がけたたましく鳴いているときは、小鳥にとって危険が迫っている時なのです。
 小さな地域新聞でも紙面で問題点を訴え続けている場合は、その地域に危険が迫っていることになる。鳴き声を出せば鳥の居場所がわかってしまうので、かえって危険なのではと思いますが、実は小鳥も一羽では生きて行くことはできないのです。そのため仲間に危険を知らせて、共に生きていこうとするのです。    
 かつては自宅の裏山などではいろいろな小鳥が鳴き競っていた光景を見てきた。ある時、家の土間の天井に巣を作り、子育てをしていた「つばめ」の親鳥が突然けたたましく鳴き騒ぎ家の中を飛び回っている。見ると天井の張に青大将(へび)が巣に迫っている。燕は鳴き騒ぎ人間にも助けを求めているようであった。
 人は集団を作る上で必要な言葉や文字を持っていて仲間や多くの人々に情報を伝えることもできる。言葉や文字は、人々が平和に暮らしてゆくための大切な道具となっている。その言葉に代えて文字で情報を伝えるのが新聞である。
 街づくりなどで危険が迫ってきた場合には住民からけたたましい声が上がってくることもあるだろう。その時こそ地域情報紙の活躍する時だと思っている。
 ◇地域の行政や法人などが独断で住民のためにならない行為を行っている場合など◇災害が発生し非常事態となったとき◇議員などの地域政治家が現状にあぐらをかいているとき◇公職にあるものが利権や私欲に走ったとき…などが考えられる。
 私たちがこの大開発を受け入れた最大の動機は、庶民の生活圏の確保と地域経済の振興であった。しかしそれらの目的は、今や用地と共に公益法人に占められてしまい地元産業の振興には役割を果たさなかったことなども地元の危機とも言えよう。
 本紙も地域の皆様からのご協力とご支援により「多摩公論社」として発足して以来38年が経ち、本号を以って800号を数えることが出来ました。数々のご協力に対し、心から感謝を申し上げます。
 これからも地域の皆様の自由な意見を尊重し掲載するなど身近な情報を伝え「言論の自由」「伝える義務」「知る権利」など勇気を持って誠実に編集に当たっていきたいと思います。 071101号掲載

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