アレどうよ?3 「水を考える」

 「暑いッ!」水が恋しい夏。“水と安全はただ”だったこの国でお金を払って手に入れるものになって久しい。売られている水の種類の多さに何がどう違うのか?気になった。
 農水省のガイドによれば「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」と4種のミネラルウォーターがあるという。ナチュラルウォーターとは特定の水源から採取した地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌したもの。ナチュラルミネラルウォーターは地層中からミネラル分が溶け込んでいる地下水を沈殿・ろ過・加熱殺菌したもの。ミネラルウォーターは先の処理にオゾン殺菌し、ミネラル分の調整、臭気の除去、複数の原水をブレンドしたもの。ボトルドウォーターは水道水。ミネラルウォーターには統一された国際規格がない。欧州では水源の微生物が入っていることが天然だとし、米国産はオゾン殺菌し、日本産は加熱・ろ過・除菌したものということになる。
 我が国でミネラルウォーターが購入されるようになった背景はなんだ。「安心」「おいしい」「水道水が不安」といった理由らしいが、外国の水道水ならともかく我が国の水道水は蛇口から飲める飲用水。東京都水道局に聞いてみた。都では“安全でおいしい水プロジェクト”を進め、水道法第4条に基づく厚労省令の基準よりさらに厳しい基準で高度浄水処理し、トリハロメタンは60%、カルキ臭のもとになるアンモニア態窒素は100%除去されているという。これに比べミネラルウォーターの製造基準は水道水に比べかなりゆるい。鉛やヒ素は水道水の5倍、フッ素も2.5倍。トリハロメタンでは検査対象外だという。なら水道水の方が安心、と言えそうだが問題もある。水道本管から蛇口まで直接届くなら汚染はほとんどないが、高層マンションや古い建物に多い受水槽や高置水槽の衛生管理次第ではせっかく安心の水道水が送られてきてもそこで汚染されてしまう。配水システムのチェックが必要、都では貯水槽の適正管理や増圧直結給水化を推進している。多摩川上流域には21629ヘクタールの水源涵養の為の水道水源林があり保全の活動もされている。地下に滲み込んだ水が川に流れ、多摩地域の水道水となる。 100701号掲載

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