高齢者の多様な生き方を支援  高齢者住宅とケア付きの泊まり施設を計画

聖ヶ丘施設の建設予定図(イメージ)

 「多摩市のニュータウン地域にサテライト型の高齢者住宅とケアサービス付き宿泊施設をつくり、生活支援サービス拠点とする」。この事業計画は国土交通省が公募する「平成21年度高齢者居住安定化モデル事業」第2回に提案され、採択された。(財)健康・生きがい開発財団(厚生労働省所管)、(社)コミュニティネットワーク協会と(株)コミュニティネットの共同提案によるもの。
 聖ヶ丘コミュニティセンター隣接地を(株)コミュニティネットがUR都市機構から既に購入し、建設・運営も同社があたる。3区2200㎡の土地に4階建て、住宅数約70戸の住宅型有料老人ホームの建設を予定している。建物1階には小規模多機能施設とグループホームを計画(多摩市と協議中)、多目的室やコミュニティキッチンもつくり、住民と地域の人たちが交流できる場とする。今秋着工し、来年春の竣工を予定している。
 同協会では定期的に高齢者住宅に関するセミナーや見学会などを行い、コミュニティのある暮らしを提案している。昨年10月に開設した神戸の適合高齢者専用賃貸住宅は、開設前から入居希望者とスタッフが定期的に勉強会を実施し、運営や設備、仕組みについて意見を出し合ってきた。ニーズから施設を作り上げていく参加型の形態は住民のコミュニティ作りにもつながった。聖ヶ丘の高齢者住宅についても、参加者を募り定期的にセミナーや勉強会を開き、住み方などについて意見交換を重ねていく。「ホームをケアの拠点とし、地域の医療機関と連携。医療・介護・福祉ケアサービスのネットワーク化で、コミュニティに『地域包括ケアシステム』をつくる取り組みを行います」と協会広報室の清水敦子さん。
 また高齢者が入院して退院した後、日常生活に戻れるまでの支援を行う泊まり機能を持ったサービス付複合施設の開設については、現在多摩市内で建設地を検討中である。
◆多摩で100年コミュニティをつくる会 聖ヶ丘・第2回セミナー「―在宅医療の歩み―『最期は畳の上で死にたいに応えて』」講師 天本宏氏(医療法人財団 天翁会理事長、他)◇6月12日(土)14時~16時◇参加費 無料◇会場 パルテノン多摩第一会議室◇問合せ フリーダイアル0120(452)453 (社)コミュニティネットワーク協会

多摩市の高齢者の実態

 多摩市の高齢化率は平成17年1月には15.1%となり高齢社会へ、21年1月19.2%、22年5月現在は20.5%。日本全体の高齢化率は21年10月現在22.7%で多摩市は国を下回る。しかし推計では23年に高齢化率21・3%の超高齢社会に進展。国を上回る速度で進行し、31年には国の高齢化率を超える30.2%になると予想される。
 平成19年に65歳以上の在宅市民を対象に多摩市が行った高齢者実態調査によると、主観的に健康と答えた人が76.6%、91.6%が隣近所に一人で外出し、61・5%の人がほぼ毎日外出していることから、元気で活動的な高齢者の姿が想像される。また2人世帯が約半数で最も多く、一人で暮らす高齢者は15%。集合住宅に住む人は57.5%で、その内64%がエレベーターのない集合住宅。一人暮らし世帯の見守り、住宅問題は大きな課題である。市が充実させるべき高齢者施策として、41%が「一人暮らし高齢者の見守り・安否確認活動」とし、次いで「認知症の方及び介護する家族の支援」「福祉相談の充実」が挙げられた。 100601号掲載

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