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筆舌 地域政治の季節を迎えて 横倉舜三

  • 2010-02-01 (月) 18:10
  • 筆舌

 4月には市長選が行われるということもあるが、最近の多摩市の現状を見てみると市民の政治不信が高まってきている。
 市議会は市長提出の予算案を否決したり、決算を不認定するなどと政局の不安が続いているのだ。
 既に議会の会派や政党は液状化現象を起こしてしまっているので、これらの問題に的確な対応が出来ないでいる。自由民主会派も4議席となり、民主も2議席で党が政治とカネの問題で苦境に立たされている。その他の会派、政党も過半数に達せず、もはやこのような政党の上に基盤を置くことの出来ない状況になっている。当面する市長選に当っても、政党が主導権を以って候補を擁立することが出来なくなっている。
 また地域組織や人々の価値観にも金属疲労が起きている。
 戦後教育に於いて、個人が尊重されるようになったからだろうか、規律のない社会や街が作られるようになってきたようだ。極端に個人のみが尊重されると、人は刹那的な喜びに走ったり、周囲に対し不信感や猜疑心を持つようになり、犯罪が多発する社会が出現することがあるという。
 新しい多摩の街は生活をしていく上で至れり尽くせりの街が出来たものの将来に希望が持てないという声も聞こえる。将に政治不在の街になろうとしている。
 今最も深刻な問題となっているのが少子化の問題である。人口が減り続ける街に発展は望むべくもなく、政府は子供手当を支給することを決めたがどれだけの効果を出せるのか。このまま人口の減少が続くとすれば日本の人口は、3500年には一人しか存在しないという予測がある。少子化の問題は考えれば考えるほど深刻な問題である。
 子どもを産まない夫婦にその理由を聞くと、少数だが「子どもを産むと自分たちの使うお金が減り楽しむ時間が少なくなる」という。しかし子どものいない夫婦で圧倒的に多いのは「将来が不安で…」という理由。
 子育ての支援を得られるなら、仕事をやめず、安心して子を産み、楽しんで子育てできる人はきっと多いはず。行政は子育てを支援する体制を充実させてほしい。子どもが産まれなくなった街はやがて消えていく。そんな街にしないためにも地域政治を考えよう。 100201号掲載

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