- 2009-12-01 (火) 18:45
- 脚下照顧
冷たい風が枯葉を舗道に吹き寄せる木枯らしの季節が来た◆理想と現実の間をさまよう政治からモラル崩壊の世相まで日本が冷気に包まれた今年は間もなく終わる◆しかし寒い季節には「火の用心」が馴染むようだ。静まり返った夜、カチカチと響く火の用心に歩く拍子木の音を聞いたのはいつの頃だったか◆火事はいつでも恐ろしい。特にいまの建物には新建材が多いため、燃えると有毒ガスを発生する。早く気付くこと、逃げ遅れないこと以外に安全はないだろう◆消防法の改正で平成18年には戸建て住宅にも団地にも火災報知器の設置が義務付けられた。実施時期は各地で異なるが東京は来年4月1日からだ。ワンルームの場合などは一個で済むが標準モデルの個数はどうなのか。賃貸団地を扱う都市再生機構によれば2DKは居室・寝室・DKの3個、3DKは4個となる。ただし家賃の変更はないという◆住宅が広ければ個数も増える。報知器には煙、熱、炎を感知する種類があり値段は市場価格で一個5千円前後もする。取り付けを頼めば工事費もかかる◆いま各団地では理事会などを中心に各戸の個数を纏めて種類と経費の検討が行われているようだ。既に個人で設置した人もいるが普通の家庭には相当の出費になる◆自分の安全のための設備だが、次にはTVのデジタル化への出費が待っている。受益者負担の原則とか前政権の決定だなどと、「誰かに言われたくない」。市民目線の政治を謳うなら確定申告の控除など弱者への工夫を願いたい。 (岩木 伸) 091201号掲載
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