南欧風の白いチャペル
八王子市別所のなだらかな丘の上に建つ白亜の結婚式場は、イタリア トスカーナの丘陵地にある小さな街コルトーナをイメージしてつくられた。画家フラ・アンジェリコによる『受胎告知』があるコルトーナは、街中で結婚を祝福する「天使が舞い降りる」街だ。『コルトーナ多摩ウエディングヒルズ』は、その精神を引き継いで平成14年に誕生、今年7年目を迎えた。
小さなチャペルの正面には光が差し込む大きな窓、バージンロードを進む花嫁の歩調に合わせてパイプオルガンやバイオリン、聖歌隊が賛美歌を奏でる。誓いの言葉を述べた新郎新婦が扉を開ければ、目の前には長池公園の緑が広がり、天上からは陽光が降り注ぐ。幸福なカップルが祝福を一身に浴びる喜びのひとときが演出される。披露宴の舞台として庭付き邸宅でのウエディングをテーマに、タイプが異なる3つのゲストハウスも用意されている。
石田和彦社長が、この場所をゆるぎないスタート地点と決めた最大の理由は、この景観だった。長池公園や松木公園など公園地区であり、居住地区でもあるため景観が変わらない。そして住民が地域を大切にしている。多摩ニュータウンの中でも、別所地区は街が若く子どもが多い。活気に溢れ、新しい街としてこれから発展していくという期待感があった。
コルトーナが通常の結婚式場と異なるのは、一般の方が利用できるカフェレストランを併設していることだ。「地域の方々の利便性を図りながら、私どものプレゼンテーションのステージの一つでもあります。施設に来ていただき、スタッフと地域の方々と親しく触れ合う。結婚式場は、地域の方々の支持があって初めて成り立ちます」と石田社長。夏の祭りでは施設を開放し、地域の方々と交流、地域との共生を図る。
「結婚式は親御さんに感謝の気持ちを示し、親子の絆を確かめる場。お世話になった方々に自分たちの決意や感謝の気持ちを伝える場でもあります。お二人が自分たちらしさをゲストに伝えるお手伝いをするのが、私たちの仕事です」と語る。
多摩地域に次いで、横浜、東京の台場に結婚式場を開設。また銀座、恵比寿、浜松町にレストランMAHANA(マハナ)を開店し、ハワイアンウエディングも提案している。
石田社長は、「結婚式は継承されていく文化。形態よりも心が大切」と考える。優れた環境の多摩を原点とし、これからも結婚式の価値を追及し続ける。 091201号掲載
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