筆舌 多摩に真の政治を取り戻そう 横倉舜三

 来春4月11日には多摩市長選と議員の補欠選挙が行われる。首長は行政の責任者ではあるが、地域を代表する政治家でもある。この街に住民が将来に亘って安心して暮らせる希望のある街にしていくために、この選挙は極めて重要な選挙である。ところが住民は醒めてしまっていてそれほど関心を示してはいない。
 その原因は、市の行政や議会の現状など近隣都市間で市の置かれている立場や将来構想等の正確な情報が住民の耳に伝わってこないということにあるようだ。情報が入ってこなければ判断のしようもない、市民は醒めてしまう。
 市議など地域の政治家が地域の住民に対し、自分の思いをこめて口頭で現状を訴え、報告する機会が少なくなってきているため、住民は確かな実情を知ることが出来なくなっているものと思う。同時に地域に根ざした組織もその機能を果たさなくなってきている。
 議員などは日頃から再選を目指して議会での一般質問や議会報告のチラシ、後援会だよりなどで訴えてはいるものの、住民はそれほど反応を示していない。
 多摩市の場合は正確な情報が伝わってこないという実情がある。例えば9月市議会で20年度一般会計決算を認定しなかったことについても、何が悪くて問題だったのか、不正な点があったのか明らかにされていない。また10月2日、二人制2人目の副市長が突然、それも任期半ばにして退任したこともである。二人制を採用した市長の最大のブレーンがいなくなるという事態は、何か理由はあると思うが明らかにされていない。他にも明らかにされていないことがあるのではないか。
 今多摩に求められているのは人材である。多摩ニュータウンは人材の宝庫といわれているが、どうやってこの街に必要な人材を探し出すのか、その方法が今問われているのではないだろうか。
 このように多摩市にとって将来を決める最も重要な時期を迎えているということが言える。まさに多摩市は政治の転換点にきている。この時に議員や政治に携わる人の中に選挙の旗振り役を務めるものがいないのを残念に思っている。
 政治を無くした街に、真の政治を取り戻そう       091201号掲載

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