
校庭より見える南側校舎と体育館
市立多摩第一小学校(木村光彦校長) … 現在の校舎の北側に隣接する新校舎が完成し夏休み中に全ての機能を新校舎に移転する。
かつての多摩村で最初に小学校として開校した同校は、再び最初に最新の設備を整えた小学校としてスタートする。
同校の沿革は明治10年から始まる。尋常小学校として発足したのは明治45年。
現在の校舎は昭和36年の建設だが古さが目立ち、特に耐震設備の問題が懸念されていた。
新しく完成したのは北側2階建、西側1階建、南側2階建の校舎と東側の体育館。校舎は板張り造形の広い中庭を囲こみ、廊下に面して教室の並ぶ従来の校舎とは全く異なる。校内の床面は殆どが上質のフローリングだ。全体に強化ガラスを多用して明るい。
同校の児童は現在数641人。1年生から6年生まで各学年は3組編成だが新校舎には24教室が設定されている。
1~2年生は1階の教室を使うが、低学年用のプレイルームと床暖房を備えた小型広場もある。
4~6年生は2階の教室で、多目的の小部屋などを挟んでクラス毎に区切られているが、教室の廊下側は障壁のないオープンスペース。地域の小学校では例のないタイプで教室も授業も囲みのないオープン化だ。
図書、コンピューター、被服、理科、工作、図画などの各室、IH設備の調理コーナー、高い円筒形が特徴となる音楽室を完備し屋上庭園と校内の電力を補う太陽光発電の設備もある。
これまでの経費は約24億円。最新のモデルとなる校舎には既に見学者も多い。
新校舎への引っ越しは7月末。9月の新学期より児童たちは新校舎に移る。
現校舎の撤去は8月に始まるが、跡地には学級園やボランティア園、一輪車コース、池や井戸、風力発電機の設置も予定される。東側に広がる校庭には排水管などを整備し来年の夏には芝生化が実現しそうだ。
新校舎を見た人々からは他の市立小学校との設備格差を指摘する声がある。しかし新校舎にはオープン教室を始め設備効果を教育面で確かめる課題がある。
一方、他校は現状のまま学校の信頼と教育をどう高めていくか。改めて学校とそれを支える周辺地域への課題提起となるだろう。
市立多摩第二小学校(後藤信行校長)… 第一小学校の第2分校を経て第二小として独立したのが昭和38年。現在(後藤信行校長)の校舎は41年の建築だが、耐震性からも建て替えのワークショップが進行中だ。今年一杯は検討を重ねて平成22・23年度に基本実施設計、24年度より工事開始、新校舎の完成は26年3月の予定という。 090701号掲載
関連記事
- 竜ヶ峰小学校跡地、帝京大購入(多摩市)
- 校庭の芝生化 二つの小学校の場合
- 小学校事情―在校児童数東京都1位 稲城市立若葉台小学校・その教育
- 今春多摩市立「青陵中学校」開校 豊ヶ丘中と貝取中を統合
- 小中学校事情
- 稲城に来春開校 東京都立若葉総合高等学校 校長に白仁田哲也氏(前開設準備担当校長)
- 脚下照顧
- 学園の詩(20) 多摩市立西愛宕小学校・東愛宕中学校~小・中連携「落ち葉掃きの日」
- 多摩の学び舎 創立90周年祝賀会 多摩第一小学校祝賀会
- 小学校発チャリティコンサート(多摩市)



