学園の詩37 梨畑の体験学習 稲城市立稲城第四小学校

初めての花粉付け

 稲城市押立の稲城第四小学校(清水末富校長)。ここでは児童たちが「梨」の農業体験学習に取り組んで今年で16年目を迎えた。
 押立では24戸の農家が市内全域の20%に相当する約6ヘクタールの梨畑を栽培している。
 「郷土を知ろう」。平成6年から同校の児童たちは地元の協力で梨畑の作業に触れてきた。そして平成10年、総合的な学習の時間の設置と「身近な地域社会での学習を行う」指導要領により3年生の体験学習として定着したという。
 いまJA東京みなみ果実部押立支部と地元農業委員の協力により、毎年3年生は「4月花粉付け・5月袋かけ・9月もぎ取り・11~12月梨の木の剪定」に取り組んでいる。
 『稲城の梨』は地域ブランド認定で幸水・稲城・豊水・新高の4銘柄。
 市内では他にも梨畑の体験学習を行っている小学校もあるが、第四小学校は早くから学習の伝統を築いてきたと言えそうだ。
 
 4月17日(金)は花粉付けの日だった。3年生の男女79人は、午前10時から摘み取った「豊水」の花を砕き花粉を採取する作業を見学し、そのあと梨畑で棒の先に水鳥の羽を付けた凡天棒を手にして花粉付けの作業を行った。
 5月下旬。梨の実は3~4センチ位の大きさに育った。いよいよ袋かけ。袋は15切という符号の大きさを使う。かつて新聞紙を15等分して袋を作り防水に蝋を塗った名残りだが、いまは茶色の防水紙で根元に針金がついている。紐で袋を縛る手間はいらない。ただし今年の実施は少し遅れ、29日現在、専門家も自然の動きを見ながら待機中だ。
 学校の協力により、児童たちの花粉付けの作文の一部を紹介しよう。
 「花粉は先のふわふわしたぼんてん棒につけて1、2回ポンポンと花につけます」「ひとつひとつの花粉付けがこんなに大変なんて初めて知りました」「昔はハチが花粉をつけてくれたと初めて聞きました。だけど今はハチが減っているので手作業で大変だと思いました」「花のみつをなめてみたらとても甘かった。はなびらも食べたら梨の味がしました」「梨を育てるのは毎日の手作業で疲れると思います。今日はいい勉強になりました」。梨畑の3年生は元気に楽しそうだった。
 体験学習は、やがて梨が実り初冬の頃まで続く。  090601号掲載

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