団地の通路に散乱する落葉、放置されたゴミ、それが片付くのは清掃作業をする人がいるから…。
多摩市のUR諏訪団地で清掃を行う日本総合住生活(株)(JS)の竹本真知枝、小原節子、松本紀子、新田敏夫の皆さん。女性は主婦、男性は定年後に就いた仕事だが共に60代後半。
「子供が中学生までは専業主婦でした」「小さい頃から外で身体を動かすのが好きだったのでこの仕事をしています」。竹本さんは先頃JSから勤続30年の表彰を受けた。小原さんは11年、松本さんは9年、新田さんも勤続4年になる。
4人は、諏訪2丁目1~3番地を中心に、5丁目都民銀行周辺の商店街の清掃も担当している。
午前8時前、作業詰所に集合。作業服に着替えての始業。平日は午後4時までだが子供たちが登下校する8時・3時を中心に目を配る「83運動」や「安全パトロール」も行う。土曜日は午後2時までの勤務という。
手押しのクリーンカーには、ほうき、熊手、ちり取り、洗剤を始め各種の清掃に対応する用具一式。そして自分用にお茶のボトル。
契約の曜日と範囲に従い、高層はエレベーター内部とホール、全ての建物で最上階~1階と廊下、団地内の敷地を清掃する。
ブロワーで吹き集める敷地の落葉は70リットルの袋が1200にも及ぶ。煙草の吸殻やペットの糞も。時にはエレベーターの中にもある。スーパーの袋のまま放置されたゴミ、市役所へ連絡するカラスやハトの死骸もある。
一日に歩く距離など愚問だ。夏の炎天下でも汚れを避けずに処理するのが清掃の仕事だ。
心の和むのは幼児や小学生の「こんにちは」「ごくろうさまです」の挨拶。「ご両親の躾でしょう」、4人は祖父母に当たる年齢で当然の言葉だった。
外で働き続ける主婦は家庭でどう対応していたのか。
家事への負担は大きいが先ず「仕事で疲れたと言わないことです」。これは家庭内の空気を悪くしない大切な心遣いだろう。
みんな明るい。健康で仲間と共に働き続けるのは素晴らしいこと。この世代の持つ強靭な一面をかいま見る日だった。 090601号掲載
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