- 2009-06-01 (月) 17:15
- 脚下照顧
6月10日は「時の記念日」。以前は新聞も毎年取り上げる記念日だったが最近は殆ど言わなくなった◆1300年以前、天智天皇が水時計により時刻を知らせた日に因んで大正9年に提唱された記念日という。正確な時計で出退勤・執務・会合・訪問には時間を守るなど生活を正す趣旨だ。小学生の時には学校で当たり前のことを自分で見直す日と教わった◆最近は商品がらみの記念日も多いから歴史を踏まえた「時の記念日」や「鉄道記念日」などは影が薄くなるのだろう◆時計の価値も変わった。貴重品とされた腕時計には普及品が溢れ携帯で時刻を見るから時計は不要と言う若者もいる◆しかし街づくりで言えば稲城の若葉台、多摩センター、南大沢など、開発で構築した中心街には誰でも目に付き街のシンボルにもなる壁面の大時計や時計塔が欲しい。そこには街に個性的なアクセントが生まれるだろう◆かつて時報で動く「多摩そごう」壁面のカラクリ時計は幼児たちの人気を集めた。銀座4丁目和光本店の時計塔は大晦日にTVで過ぎ行く時を告げる象徴的な存在だ。大時計には人の耳目を引き心に訴える力がある◆時計の時間は昼夜を繰り返す大自然の運行に対して人間が設けた区切りだが、世界的にも日付変更線や時差を始め誰も疑えない約束事だろう◆時間の観念は社会の基本だ。時の記念日の趣旨は常に活かしたい。それは先人の提唱した子供にも分かる生活のマナーではないのか。(岩木 伸) 090601号掲載
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