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多摩ニュータウンタイムズについて
多摩ニュータウンの入居開始を控えた1969年、新しい街の地方紙(地方新聞)として創刊し、以来、多摩ニュータウン及びその周辺地域(多摩市、八王子市、稲城市)の皆様に最新ニュースや生活情報などを提供してまいりました。今日まで読者の方々をはじめ皆様からのご支援を頂き、おかげさまで創刊40周年を迎えました。 今後ともご愛読を賜りますようお願い申し上げます。 配布エリア:多摩ニュータウンの全域(多摩市、八王子市、稲城市)

乞田川 多摩を潤した川  連載12 ~矢口 優~

整備された乞田川(永山駅北)

 乞田川が変わるかもしれない。水辺と街が融合し、良好な空間に生まれ変わるのだ。
 国土交通省は本年度より「かわまちづくり」支援制度を創設した。対象は、国内約100本の中小河川。乞田川は、都建設局河川部より「この制度の適用を受けて乞田川の緑化・親水事業を市と共同で取り組みたい」との申し出があったため、東京都と多摩市の両方から申請される。
 水辺の施設整備など(設計・施工を含む)いわゆるハード面は都が役割を担い、地元調整は都と多摩市で行う。「昔みたいに蛍を飛ばしたい」とか「水車を復活させたい」と常々思い続けていた、昔の乞田川を知る人の出番だ。
 場所は、乞田の「新大橋」から多摩センター近くにある「上之根小橋」の間。桜並木が大きな道路に分断されているところには、アンダーパスが設置される。ついでに、歩道のでこぼこがなくなれば車椅子やベビーカーなどを利用する方や遠方からぶらりと訪れた方にも、川沿いの散策がより快適になるかもしれない。
 川の段差が魚道に変われば、大栗川・多摩川との連続性が確保される。昔のように鮒や鯉が川に泳ぐ姿を目にする日が来るかもしれない。
 「かもしれない」が続いたのは、私がなんだかぴんと来ないから。ニュータウン育ちの私にとって、川は山奥の危険な存在か、海まで流れていく途中経過を横目で見るもの、つまり水だ。「春の小川」や「めだかの学校」なんて歌を習ったけれど、未だこの風景を見たことがない。石を飛んで川を渡る、なんて経験も少ない。
 乞田川流域では、地元住民や市民団体の活動が活発だ。お祭りや行事も多いし、河川の清掃活動も毎年実施されている。小学生などを対象に、水辺の生き物観察も行っている。
 対象となれば、国からは地域づくりのためのフォローアップなどソフト面についても支援される。イベント施設など水辺の空間を活かした賑わい創出のための河川敷占用許可の緩和、情報の提供があるというのだから是非実施してほしい。
 川の水が一定量貯まるとカラクリ人形が動く、なんてところがある。小平グリーンロードにはごみ焼却場の余熱を利用した足湯がある。多摩がふる里になる人はたくさんいるはずだ。人が笑顔で行き交う「かわまち」になったらいいな。  090601号掲載

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