多摩市にある2つの女子大学。「恵泉女学園大学」と「大妻女子大学」は、その学識と研究を基礎に据えて、それぞれに緑地保全と子育て支援の地域活動に乗り出す。
【恵泉女学園】
昨年発足した「東京グリーン・キャンパス・プログラム」。これは都内の大学と東京都が協定し、緑地保全活動へ大学生の参加を支援する施策だ。
昨年から町田市では桜美林大学が活動を始めているが、多摩市では自然を慈しむ理念を教育方針に掲げる恵泉女学園大学が都内2校目として浮上した。
3月25日(水)、木村利人学長と渡辺幸子市長は学園と多摩市の連携する活動契約を東京都と締結した。
今回は行政に加えNPO法人花咲村も学生活動に同調する。対象となる場所は東寺方緑地保全地域。
ここは市立総合体育館から東北に300メートルほど奥まった土地で、約6千平方メートルの斜面に孟宗竹が密生し、桧などの樹木も聳える地表には枯竹などが堆積している。早い手入れを待っているようだ。第1回の学生活動は5月23日(土)に始まる。
基本的に竹林を整備するが、これは人間社会学部の大橋正明教授と園芸学の各位が指導する前期・後期で計6回の特別ゼミナール。
学生たちは間伐や下草の処置などに取り組み、実践を通じて緑地保全の在り方を知る授業が始まる。
【大妻女子大】
子育てに対する入門から子供を育成する技能の内容まで。いま多摩市では多角的な子育て支援の拠点として総合的な施設の整備を行っている。運営は大妻女子大学への委託を内定しこれから具体的な動きに入る。総合的な施設は豊ヶ丘一丁目の旧市立幼稚園の建物を活用し既に1億6千5百万円強の予算で改修工事が始まった。9月末までに耐震補強を始め各種の整備を行い準備期間を経て今年11月に開館の予定だ。
一方、この拠点では様々な子育て支援を行う。その中で大妻女子大学は中心となる「子育て広場の常設」「子育て支援の人材育成と体系的な研修・ネットワーク」「在宅育児家庭を支援する精神的リフレッシュ一時保育」の3分野に委託を受け、それぞれに保育・心理・福祉の課程を学んだ専門職を派遣する。補助には学生実習も計画できる。
また、人材育成の研修は同学教授が担当するなど運営の仕方を広く策定中だ。
多摩市ではこの委託について地域の7大学に照会したが専門的に3分野の可能な大妻女子大に決まったという。子育ての総合施設に地域の大学が協力するのは近隣でも初の快事だろう。 090501号掲載
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