唱歌のことば今ここに「七つの子」

 「七つの子」は童謡の代表的作家、野口雨情と本居長世の共作と言われる。大正10年(1921年)童話雑誌「金の船」に歌詞と楽譜が同時に発表された。
 童謡「夕焼け小焼け」にも〝♪カラスと一緒に帰りましょ~♪〟と歌われているように、カラスはどこにもいて子供たちにも身近な鳥だった。 また「七つの子」とは七歳の子トリか七羽の子トリかの見解が対立しているが、作詞の野口雨情は七羽の子トリと考えていたようだ。
 唱歌「七つの子」が最も知られるようになったのは、昭和29年(1954年)に映画「二十四の瞳」(壺井栄原作、木下恵介監督)にkm、登場してからだった。映画の舞台は瀬戸内海の小豆島。貧しく、戦争に翻弄された時代の12人の子供たちと高峰秀子扮する小学校の先生との交流を描いたもの。ここで主題歌として歌われた「七つの子」は人々の涙を誘うものだった。
 カラスは、今ではゴミ袋を食い散らかす厄介者となっているが、もともと利口な鳥なので、人の周りから餌が得られないとなれば昔のように他を探し、人間と上手く棲み分けられるようになるかもしれない。しかし子育て中のカラスには近づかない方が良い。
 そういえば、カラスが飛ぶ夕暮れの空を見上げたのはいつのことだろう。 090301号掲載

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