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多摩ニュータウンタイムズについて
多摩ニュータウンの入居開始を控えた1969年、新しい街の地方紙(地方新聞)として創刊し、以来、多摩ニュータウン及びその周辺地域(多摩市、八王子市、稲城市)の皆様に最新ニュースや生活情報などを提供してまいりました。今日まで読者の方々をはじめ皆様からのご支援を頂き、おかげさまで創刊40周年を迎えました。 今後ともご愛読を賜りますようお願い申し上げます。 配布エリア:多摩ニュータウンの全域(多摩市、八王子市、稲城市)

たまには多摩語り 草取り【草むしり・草ころしとも言う】

 農家の6月は一年中で一番忙しい。蚕のひき拾いや繭の出荷・麦刈り・田植えの支度など雨が降っても休みがない。稲の植え付けや麦刈りなどが終わる7月になって、ようやく暇ができる。忙しい間そのままになっている畑には、6月の雨で雑草がものすごい勢いで伸びている。作物の周辺に出る草を退治しないと栄養がとられ、豊かな実りが得られなくなる。草取りは朝早くから家族が総出で行う。4・5人が畝の間に入って道具を使わず作物を傷めないように指先に力を入れて摘むように取っていく。そのため、農家の人たちの指は太い。作業は夕方、手元が見えなくなるまで続けられる。畑全体を取り終えるには10日間くらいかかり、最後の畝を終える頃には始めに取ったところにまた新たな草が伸びている。草は限りなく生えてくる。草を取った後は、鍬で「さくりあげた」土を根元に寄せて厚さから守ってあげなければならない。雑草の種類は、地面に根を張るジバリやかやつり草、青い花が咲くツユクサ、黄色い花をつけるハハコグサ、ヒメジオンにカタバミ、タンポポなど20種類以上に及ぶ。取った草は牛や馬の餌となり、この時期は餌を買う必要がなかった。農家だけでは人手が足りず、大工さんや職人などを手伝いに雇うほどに忙しい。畑の次は田んぼの草取りにとりかかる。お湯のようになった田に入り、ブヨやアブなどに刺されながら腰をかがめて雑草と戦う。雑草を摘んでしまわないと、草が実をつけたりする。地味な作業だが、秋の収穫に影響するので厳しい労働に精を出す。桑畑は草かきという道具を使い、日中の一番暑いときに一気に取る。これを「草ころし」と言い昼も休めない忙しさだ。草取りを終えた後は、畑の中耕を行う。畝の間を耕して土に空気を通して作物の根張りをよくする作業に取り掛かる。これを一番耕と言い、一番耕から2・3週間過ぎた頃に2番耕、さらに3番耕で止めざくをする。畑は通る人みんなの目に映るので、隣近所に負けないよう競争してきれいにした。そうして全部の作業が終わるのがお盆の頃である。畑もきれいになり、稲の実りも良く農家のひとたちは、やっとひとときの休養がとれる。 2001.7.1号掲載

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