唱歌のことば今ここに 「朝日は昇りぬ」

 新年の初日の出。
 国立天文台によると日本で一番早いのは、最東端の南鳥島(東京から南東に約1950㎞。東京都小笠原村)の午前5時28分。本土で元旦前後は、千葉県犬吠崎が6時46分。東京地方は都内港区が基準で6時51分という。太陽の上端が水平線(地平線)と重なった瞬間が日の出の時刻。新春のご来光と朝の到来だ。
 唱歌「朝日は昇りぬ」は日の出の歌の先駆けと言えるだろう。大正2年(1913年)尋常小学校5年用に「朝の歌」として登場。昭和7年(1932年)に「朝日は昇りぬ」と改題された。作詞作曲者は明らかではないが、海・山・町の生活と朝の活力が伝わる。小学校5年生にしては歌詞が難しく文語体と漢字を使っていたのには驚く。
 この後も朝と太陽の歌は数多く作られた。例えばラジオ歌謡の「朝はどこから来るかしら」や、“これこれ杉の子起きなさい”とお日様が声をかける「お山の杉の子」など、元気で希望に満ちた歌だ。日の出と陽光はいつも幸せの象徴だ。
 新しい年が始まった。今年こそ希望のもてる一年になりますように。 090101号掲載

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