唱歌のことば今ここに「スキー」

 西武ドーム球場の横には“狭山スキー場”がある。ここは関東地方で唯一の造雪機による屋内人工スキー場だ。冬季を中心に約半年間はスキーヤーで賑わっている。また本紙にも折りに触れて長野県のスキー場の記事が載るなど、スキー人気は根強いようだ。
 小学校の教科書に掲載されたスキーの唱歌は3種類ある。昭和7年(1932年)の「スキーの歌」、昭和18年と22年の「スキー」で、それぞれに作詞者も作曲者も異なる。各世代により覚えたスキーの歌も違うことになるが、定説ではここに載せた18年の唱歌(時雨音羽作詞・平井康三郎作曲)が最も優れていると言われる。この歌には、大自然の中に身を躍らせ颯爽と滑るスピード感や楽しさが表現されている。
 もともとスキーは雪の上を滑って進む移動手段であって雪国では生活の一部だった。特に新雪が降り積もった時などは、長靴では足をとられて歩くのに苦労する。皆が誰に教わることなく自然にスキーが滑れるようになっている。幼い頃のミニスキーから始まって、学校の廊下には生徒のスキー板が整然と並んでいた。各学校の校庭にはスキー用スロープもあったものだ。
 年々高齢化が進むこの地域でも、若かりし頃、白銀の世界に自らがシュプールを描き、この歌のように♪この身も駆けるよ駆ける♪と生き生きとした記憶を持っている方も多いのではないだろうか。 081201号掲載

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