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明日を拓く 「華のある噺家に」 三笑亭可龍さん

「…これが自分の生き方」

「…これが自分の生き方」

 三笑亭可龍さん(30歳)、府中生まれ稲城育ち、多摩在住。高校3年の時、9代目三笑亭可楽師匠(落語芸術協会理事・多摩市在住)に弟子入り、平成13年二つ目昇進、3代目可龍を襲名したイケメン噺家。
 「多摩落語寝床の会」が開催する“せいせき落語会”や“せきど落語会”矢の口幼稚園での“いなぎ弁天寄席”“向陽台寄席”などで地元ではすでにお馴染み。上野広小路亭、新宿末広亭、浅草演芸ホール、日本橋亭での高座にも。青い羽織にはライオンズマーク、大のライオンズファンなのだ。もちろん球団の許可は得ている。ビジュアル重視で着物はパステルカラー。出囃子は吉原雀、枕は今時ジョークを交ぜ、師匠譲りの確かな古典落語、新作もこなす。前座時代は師匠口伝で稽古をつけてもらい基本に忠実に。二つ目になればより多くのネタを仕込みオリジナリティも求められる。寄席では楽屋に入ってからネタ帳を見て決める。現在、ネタは50以上。
 小三のときに落語好きのお父さんに連れられて行った寄席、以来、落語に魅せられ高校卒業翌日に入門。子どもの頃から親しんできた落語、着物を着るのも慣れていた、しかし弟子入りしてみれば稽古以外に、しきたり、所作など当たり前の苦労も。しかし苦労だと思ったことはない、好きで進んだ道、「仕事というよりこれは自分の行き方」明言する。長年、可龍さんを応援して来た「多摩落語寝床の会」の山田昇さんと斉藤仁志さん「上手くなりましたよ、多摩育ちの真打は目前」とうれしそう。
 取材場所に現れた可龍さんは渋谷でも歩いていそうなイマドキなファッションでキマっていた。『落語ってカッコイイ世界だな』と思ってほしいから、それが落語の底辺拡大のためになると思っている。落語ファンの拡大の一助にと地方の学校を回り体育館の高座にも上がる。時代が移り、煙管、煙草盆、火鉢など演じる当人も聴く人も馴染みのない道具やことば、伝統を伝えていく事に難しさ、面白さ使命を感じている。今、パルテノン多摩でワークショップ“古典芸能わくわく体験ひろばパート2”『噺、話して人気者、かも?』(多摩市教育委員会主催、多摩落語寝床の会企画)で講師を務める。  081201号掲載

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