最近各地で「まちづくり」プランの策定がブームとなっている。その背景にあるのは、地域間競争の激化と、地方自治体の再編成問題と考えられる。◆各地域の未来像を模索し、新しい産業の振興や、歴史的な文化遺産の活用をはじめ、各地域の特色を発揮することがその要諦であろう。しかし魅力あるまちづくりには、地域住民の参加と地元産業との協働が不可欠の要件であり、行政が主導するだけでは真のまちづくりにはなり得ない◆今年1年をかけて、八王子市の基本構想・基本計画素案が130名の市民の手によって完成した。「八王子ゆめおり会議」によるこの素案は『だれもが活き活き生きるまち』づくりをテーマに、84施策・551の具体的な提言より構成されている◆中心となるのは市民参加を促進し、市民参画の基礎となる「自治基本条例の制定による市民主権の確立」であろう。◆現在東京都の各市においてこの条例制定を巡る動きが活発である。この条例制定に関して、先駆的な役割りを果たしてきた多摩市が、市長の交替を契機に見直しのため一歩後退したことは残念である。行政の思惑のみで、条例制定の実現を延期するとなれば、将来に禍根を残すことになりかねないと考える。(本吉 寿夫)
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