最近、テレビで紹介され新聞も取り上げている話題に「割れ窓理論」がある◆割られた施設の窓を放置しておくとさらに荒廃する。そこで私服警官が張り込みまた割ろうとする者を捕まえる。要は小さい犯罪やルール違反を放置せず、早く解決するのが凶悪犯罪も防止するという実証論でニューヨーク市が実行した◆駅の自動改札を乗り越える者などは警戒の私服警官が手錠で数珠つなぎにしている。日本では人権問題になるがニューヨークでは当然らしい◆アメリカ大使館の話では、97年から99年にかけてニューヨークの犯罪は減少した。犯罪都市の汚名をそそぎつつある。ジュリアーニ前市長とバーグ現市長の連携だという◆日本でもこの理論の真意を実践している地域があるようだ◆当地では、スプレー落書を「欲求不満だから書くんですよ」と認めるような識者がいた。判断を「価値観は多様だ。ルールにのみ従うと独創力を失う」などの論理に飛躍させて、直面する問題行動の是非を曖昧にする。奥深げで実は楽な態度だ◆しかし我々にはこうした傾向はないだろうか。このまちにも割れ窓理論の心がけと解決への意志は常に必要だ。大人がルール違反や小犯罪から逃避していい子が育つ?(岩木 伸)

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