脚下照顧

 4月は門出の季節と考えていると、この地域で接した然るべき方々の言葉が浮かんで来た◆「読書と目標」は大妻女子大の学長・理事長を歴任の中川秀恭氏。いま欠けているものへの端的な言葉。先人に学びまず身近な目標を掴んでしっかり進め◆「社会を知り勉強」は首都大学東京・学長の西澤潤一氏。偏差値の優劣に固まらず、広い視野で勉強して社会に役立つ人になれ◆「忍耐力」は特攻機で出撃直前の海軍士官から敗戦の混乱を経て、プロ野球選手、国士舘大学教授を歴任した伴勇資氏。忍耐力がなければどん底から這い上がることはできない◆「元気が一番」「元気は創造のみなもと」はかつての多摩中央警察署長でいま警視庁の要職にある丸山和喜夫氏。全てはこの活力から始まる不思議な言葉◆いずれも人生経験の凝縮で安易な発言ではない。常識もマナーも乱れ、ひたすら金色セレブへの羨望とか無気力なニート族の漂う時節に、改めて子供から大人まで真剣に心えるべき基本の言葉と受け止めた◆一方、かつての会社経営者、現在は多摩市政ウォッチングで地域に密着する長老・作道好男氏は高齢者の活動に「老害ならぬ老熟」への指針を語っている◆記憶に残る数々の言葉は貴重だ。(岩木 伸)060401号掲載

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