56回目の終戦の日を迎えた8月15日は小泉総理の靖国参拝問題で世論を沸かせた。小泉改革にあわせて戦後日本の在り方を再検討する機会ともなった。
戦争が終わって間もなくの頃人々は、日本の国を立ち上げるために物資の少ない中で一生懸命働いた。
廃墟の中から大変な苦労をして世界第二の経済大国とも言われるような発展と成長を遂げた。
しかしその反面、大きな忘れものをしてきたのではないかと思う。その忘れものは、日本人の古来からの文化や心ではなかったかと思う。
バブルがはじけていま景気が悪く泣き言を言っているが、街には食料も衣類も電化製品も溢れている。
戦後間もなくの頃のことを思えば決して不自由ではない。
バブルだった時の日本の社会のあり方がおかしかったので、私たちは、バブルの時にお金やモノが一番だと思ってしまい、人間の心の大切さを忘れてしまった。
そのツケがいま多くの少年たちのいろいろな犯罪を犯すことに繋がっているのだと思う。
戦後苦労してきた人々はこどもには苦労させまいと、何でも買って与え、お金には不自由させたくないと、贅沢をさせてしまった。
昔から「可愛い子には旅をさせろ」という言葉がある通り、子供には苦労させたくないという戦後の教育が曲がり角に来ている。若いときには共に苦労をして心の豊かさを植えつける事が大切だと思う。
私が子供の頃の思い出だが、食事のときに上座に座る祖母と父親のお膳(箱膳)には子供たちの食事の内容とは違い、一品多く乗っていた。尾頭付きの焼き魚だったり、生卵、海苔や佃煮などだが、それは、父や祖母は永い間この家のために苦労し、身を粉にして働いてきたためだった。ところが大半の奥さんは夫より子供の方を大切にしている傾向である。
夫のために食事をつくるのではないというような家庭さえある。お父さんや祖母のお陰と言うことを子供の心の中に植えつけていくことこそ、親が子に対する最大の躾けなのである。母親が夫より子供を大事にしている家はいずれ崩壊してしまうだろう。
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