小さな事業が成り立たない街

 多摩ニュータウン最後の開発とも言われていた、多摩境地域に大型商業施設が次々と進出を決めている。
 九月七日にオープンする「コストコホールジャパン㈱」(会員制)と千台近い駐車場を持つ大型スーパー「カインズホーム町田店」が年末にオープンする。既に各鉄道駅前には大型商業施設が配置され、これに対抗する小型、零細、個人商業者の営業は成り立たない。これまでに何百店もの商業者が進出してきては撤退している。最近でも多摩センター三越一階に「スターバックス」が進出してきたと思ったら、丘の上プラザ一階のシアトルカフェが閉店してしまった。
 開発前からこの地で酒屋、米屋、雑貨商などを営んでいた人たちは二十四時間営業のコンビニなどに姿を替え厳しい営業を続けている。 もちろん農業は壊滅してしまったわけだが、これだけの大開発が行われたにも係わらず、地元土木建設業者が育たなかったことはどう言うことなのか、地域開発という名目で地域が潤わない開発は地域開発とは言えないのではないか。
 どのような思想でこの街づくりが行われてきたのか、今更ながら問い直したい処である。
 地元農業や地元生活再建事業を壊滅させ、零細企業の人々の生きる道を閉ざした特殊法人主導の街づくりに疑問を持たざるを得ない。
「当紙15日号を休刊」
 当社も開発当初から地域の皆様に身近な情報をお届けするために努力をして参りましたが、経費削減のため当分の間15日号を休刊することに致しました。
 今後も皆様の期待に応え、より充実した紙面づくりに努力をして参りたいと思います。
 本来地域紙を支えてきたのは個人の事業者などであったのですが、その個人事業の成り立たない街には地域紙も成り立たないということでしょうか。
 短い期間で復刊するよう最善の努力を致します。変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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