脚下照顧

 4月に学校を卒業し社会人となった新人は9月末で約6ヵ月間の職場勤務を経験した。この半年を仮配属として10月に本配属の発令をする会社もあるようだ◆この時、同輩に比べて自分の希望とは違う発令に不満と焦燥感を持つ新人は多い筈だ。なぜと落ち込んでみても人事発令に平等はないのだ◆また職場では上司や先輩社員の中に自分とは合わない人、自分を受け入れない人が必ずいる。特に個性派揃いの職場では人間関係がとかくいじめに変質する。愚劣な説教、明らかな無視、冗談にかこつけたイビリ、学歴を誇示するなど執拗な人も多い◆この種のいじめには殆どが根底に劣等感と嫉妬心がある。勤務を辞めたくなったら負けだ。優れた上司や先輩は必ずいる。仕事の頑張りと共にいじめる人間の観察も社会人には欠かせないことだ◆一方、大人とは別にいじめが深刻な問題にもなる小・中学校はどうだろう◆校内のいじめを把握して先ず対応するのは先生だ。昨年1月、文部科学省は定義を改め、いじめの範囲をパソコンや携帯サイトでの中傷悪口まで広げ、いじめは発生後ではなく認知段階でのキメ細かい対応を求めた。表面には出ないが、仮にこの地域の各校でいじめ件数が増えてもそれは先生やカウンセラーが小さい問題も認知して取り組んだ前向きの結果だろう◆子供から大人社会までいじめは無くならない。加害者は無意識でも痛切にいじめを感じるのは被害者だ◆やはり被害を識別できる先生や上司の力と冷静な処置以外に解決はないだろう。 (岩木 伸) 081001号掲載

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