- 2008-10-01 (水) 16:32
- 明日を拓く
湘南・鵠沼海浜サーフビレッジに常設されているビーチバレーコート。日本で初めてビーチバレーが行われた場所。稲城市消防本部に勤務する北村大輔さん(27歳)は非番の時間、ほとんどここで練習に汗を流している。
高校で“春の高校バレー”や“神奈川ゆめ国体”に高知県代表主将として出場。大学では“全日本インカレ”でベスト16。室内バレーで活躍して来たが、大学2年の夏ビーチバレーに出会った。大学では室内とビーチ両方続け、選手生命が長いこと、クィックネス、ジャンプ力が活かせる…と卒業後ビーチバレーに転向。03年全日本ビーチバレー大学選抜選手に、第3回JОNJОN CUP in グアム大会優勝。しかし、U‐23世界選手権を目指していた最終選考合宿で右肩を負傷してしまう。受けた手術が失敗、右腕が全く上がらない…。
10カ月後の検診で癒着していると診断され1年後に2回目の手術。それでも改善されなかった、バレーは出来ないのか…。一縷の望みを繋いで小山祐史トレーナーを鳥取に訪ねた。そこでの合宿中、右腕がかすかに上がった!もう一度競技を目指したい!リハビリをしながら神奈川県座間市東中学校の教員に。女子バレー部のコーチとなる。中学生たちのバレーに賭ける情熱とパワーに励まされた、県大会準優勝を勝ち取り、高校に進学した教え子がインターハイ出場、触発された。自分もこのままでは終われない、モチベーションが維持出来、練習時間がとれる職場、迷うことなく、稲城市消防本部に入庁。東京都で最後の自治体消防ということも魅力だった。昨年消防学校の訓練を終え、勤務の間を縫って練習。9月5日“ファイテンジャパンツァー第5戦岡山オープン”が4年ぶりの試合、復帰戦となった。「身長176㌢、消防署勤務の責務、ハンディだらけ、根性だけで頑張ります。『稲城FD(稲城消防本部)/KLB(鵠沼ビーチバレー)』として日の丸をつけてプレーするのが夢」と日焼けした顔に白い歯がこぼれる。
「勤務体制が許す限り応援したい、職員育成の刺激になればいい」と大久保武文稲城消防署長。
来年、日本でベスト8、アジア選手権に出場を当面の目標に北村さんの二足の草鞋(わらじ)の戦いは続く。 081001号掲載
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