- 2008-09-01 (月) 13:46
- 学園の詩
来年3月末に閉校となる「多摩市立竜ヶ峰小学校」(牧野繁校長)には最後の夏。同校で永年続いた夏の行事も最終回を迎えた。
8月3日(日)午前11時、今年はまず2階のランチルームで「エコ学習」が行われ児童たちと保護者も出席して、地球温暖化と節電をビデオ鑑賞も交えて学んだ。この日参加した渡辺幸子市長の市役所の冷房基準は28度など、児童にも分かる省エネ、節電の話は面白い。
正午からは校庭で恒例行事「そうめん流し」が行われた。毎年、地元の人々が全面協力して来たこの行事は多摩市青少協・竜ヶ峰地区委員会(張川紀子会長)主催によるもの。
校舎の窓から伸びた青竹の樋には、そうめんと一緒に学校の畑から収穫したミニトマトやブルーベリーも流れる。そのあとスイカ割りが行われ歓声のなかに児童たちが棒を振りかざしてスイカに挑んだ。
会場には、冷たい麦茶、地元産の甘いトマト、キュウリと夏の塩分補給にも役立つ味噌、そしてスイカが食べ放題に並んだ。
ここは多摩市の西北、日野市と八王子市の境界に接する和田地域。一帯は標高120メートル以上の丘陵がうねり、昔から「竜ヶ峰」と呼ばれていた。
かつて百草団地と、隣接する竜ヶ峰小学校の建設は平行して進んだ。当時多摩第三小学校に次ぐ4番目の小学校だったが、その後の小学校増加に備え番号ではなく地名を名乗ることになったという。
昭和45年3月の団地入居に併せて同年4月、竜ヶ峰小学校が開校した。
まだ未整備の校庭は団地と地域の住民が協力して植樹などを整えたという。
竜ヶ峰小は最初から今日まで学校側と保護者や地域住民が一体となって作り上げて来た小学校だ。
これまで2回にわたる英語教育の研究奨励校など学習の成果も大きい。誰でも閉校は残念だ。
しかし少子化の実情は厳しい。昭和50年代には500人、60年代には300人を数えた児童数は毎年大きく減り続けて現在は39人。学年最少は2年生の3人。
来年7人の6年生が卒業すれば、残る児童は4月から運賃を市が負担する路線バスで多摩第二小学校に通学する予定だ。
竜ヶ峰小の一室には第1期から毎年の卒業生の集合写真が掲げられている。
牧野校長は、閉校後にもメモリアル・ルームを設けて同校の歴史を留める記録や事物を保存し、多摩第二小学校が改築された時に移管する計画を語った…。
過ぎ行く夏の日。いつしかヒグラシの声が響いて竜ヶ峰小学校の1日は静かに終わろうとしていた。 080901号掲載
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