プロサッカークラブ「大宮アルディージャ」の練習グラウンドは埼玉県志木市にある。訪ねた日は雨。NTT東日本志木総合グラウンドに佐伯直哉選手の姿があった。降りしきる雨の中黙々とボールを追う姿は修行僧を想わせる崇高さ。プロの厳しさを垣間見た。
佐伯直哉さん(30歳)、多摩市出身、小3から東寺方サッカー少年団に入りサッカーを始め、和田中学校入学とともに読売SCジュニアユース(現東京ヴェルディジュニアユース)に入り、都立永山高校に通学しながら読売ユース(現東京ヴェルディユース)で基礎を培う。この頃、プロになることを意識したという。
93年にはU-17日本代表に。国士舘大学に進学、サッカー一筋の人生へ。大学ではキャプテンを務め、97年、99年とユニバーシアード代表に選ばれる。スカウトされプロの道へ。“ジュビロ磐田”、“ヴィッセル神戸”を経て、現在“大宮アルディージャ”、トップチーム、7番、МFだ。
選手としての道は怪我との戦いでもあった、6回に及ぶ怪我、なかでも、03年には膝の前十字靱帯断裂で手術、1年に及ぶ療養。それでも常に前向きで、復帰のことしか考えていなかった。「自分の好きなことが仕事になった、だからどんな状況ででも100%力を出すこと、それがプロだと…」気負いもなく語る。「マンガ“キャプテン翼”に憧れたのと従兄がサッカーをやっていたことに触発され、あとは夢中でしたね」。佐伯選手がサッカー少年だった頃のことを「上の学年に入ってプレーしていましたよ、ともかく頑張り屋だった」と東寺方サッカー少年団会長の朝倉泰行さん。「当面は、1年でも長く現役としてやっていたい。試合に勝つ事は至上命令、しかし、そのプロセスで日々学んでいます。子どもたちにも志を高くもって頑張ってほしいので、将来指導者として貢献できたらと考えてます。大好きなコーヒーショップでもやりながらね」と笑顔を見せた。アルディージャ広報担当課長の秋元利幸さんは「チームになくてはならない存在、いない時に存在感を感じます。大宮にずっといてほしい」と話す。
9月13日、味の素スタジアムでFC東京と、10月18日には東京ヴェルディとの対戦がある、味スタで佐伯選手の戦いぶりを観戦したいものだ。 080901
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