- 2008-07-01 (火) 13:13
- 学園の詩
6月6日、南多摩看護専門学校では2年生の戴帽式が行われた。既にナースキャップを被った3年生と、私服ながらスーツ姿の1年生、父兄に見守られる中、80名の看護師の卵たちが式に臨んだ(うち男子は9名)。
大抵の学校では、入学式と卒業式を行うが、それに匹敵する第三の式。「正直、戴帽式をしたからと言って、すごいことが出来るようになるわけではないのです」と教務係長の白尾氏。「ただ、入学以降ハードな勉強を続けてきて、悩むこともあったでしょう。ここで気を引き締め、再度自分の意思を確認してほしいです」。
例年は基礎実習(7月)の後の10月に式を行うが、今年は「十分に式の準備をしたい」と、行事の少ない6月を選んだ。
照明を落としての戴帽の儀。順に壇上で、先生方にナースキャップを被せてもらって「親火」からロウソクに火を受け継ぐ。これは、ナイチンゲールが夜間ロウソクを手に患者を見回った行為を象徴としたものだ。しんとした中、小さな灯りが一つ一つともされる。その度に、会場の温度も熱くなっていくかのようだ。手にした炎は患者の命、また自分の燃え上がる強い気持ちであるかのように、一人ひとり大切に運んでいく。灯りを胸に、出席者を囲むように立った2年生が、誓いの言葉を述べる。「どんな時も自らが看護の道を選んだことを忘れず同じ志を持つ仲間と共に、乗り越え、成長していくことを誓います」。
我妻弘校長は式辞の中で、学生に3つのメッセージを送った。「看護師を目指す気持ちを、改めて確認してほしい。看護師は、患者さんの命と生活を支える大切な役割がある。また未熟な今だからこその戴帽式で、実習も間もなく始まる。これからは今まで以上に真剣に。看護の道は一人で進むわけではない。コミュニケーションの力を養い、仲間と共に高め合ってほしい」。
「勉強は難しくてへこむ時もあるけれど、もう一度気が引き締まった」という2年生。3年生からは「同じ夢を目指す者として協力し、力になりたい」という励ましの言葉が贈られ、4月に入学したばかりの1年生からは「自分も頑張ろうと思った」「ぐっと来るものがあった」と感想が上がった。
間もなく実習が始まる。夢を現実にするために、今日も彼らは一歩ずつ歩んでいる。 080701号掲載
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