「甲州街道」   多摩市在住 斎藤利夫著

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甲州街道。かつては起点の江戸・日本橋から終点の下諏訪宿まで、甲州道中の旅は4泊5日だった。
この本は、街道筋にあった宿場を現在の市区町村の区画に応じて40ヶ所の宿場に整理し、それぞれの現状を検証した労作。
多摩ニュータウンの近くでは調布の布田5宿、府中宿、日野宿に続き、八王子の15の宿場が総称の横山宿(八王子15宿)の名前で登場する。
著者はすでに『野火止用水』と『中山道歴史散歩』を刊行し、文献引用と取材による実証的な記述姿勢を明らかにしている。
『甲州街道』も全ての宿場を歩き確認した記録で綴られてゆく。歴史と挿話に加え各地の遺構と見所が目印になる標識と道筋、距離や寸法、場所により地図・写真を交えて克明に説明される。密度濃い内容でこれ自体が平成の現在を留めた価値ある文献。しかし無駄の無い文章は読みやすく宿場の街道を抵抗なく歩く感覚に誘われる。
※会員限定版の刊行のため市販はない。

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