多摩市議会「出前委員会」に望む  東海大学教授 政治学博士 山内和夫

山内教授 多摩市議会「議会基本条例制定をめざす議会特別委員会(安藤邦彦委員長)」の出前委員会が5月11日、14日、17日と都合3回開かれた。地方議会を研究の守備範囲とする私は大いなる興味をもって11日のパルテノン多摩第1会議室と14日のベルブホールでの出前委員会に出向いた。
 会場で配布された「市議会に対する市民の意識調査(アンケート調査)の結果報告」では標本1500名に対して回答者は513名(34.2%)であり、「市議会に関心があるか」の質問に対して「関心がない」と「無回答」を合わせると337名(46.2%)であった。アンケートへの無回答者(987名)も関心がないから回答しなかったとみなして、それらの数字を額面通りに受け取れば、多摩市民の実に88%が市議会に関心がないということになる。
 しかし、両会場共に用意された席はほとんど満席となり、市民からは多くの建設的な意見が出された。例えば、議員の活動を市民が知る手段としてスピードとコスト面で利点が大きいブログの利用、市民の生の声を聞く場の設定、市民が傍聴しやすいナイター議会の開設などは、まさに議会が真剣に取り組むべき議会改革のテーマであった。
 今度はこうした要望に議会が真摯に応える番だ。検討すると答えて、議会の役員改選に乗じて懸案をリセットしてしまう傾向のある議会に告ぐ。市民の期待を裏切らないように。  080601号掲載

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