【この人】佐賀山光明さん 緑ヶ丘幼稚園勤務~常に色々な事態を想定しながら走行

3-1.jpg 幼稚園バスの運転を始めて1年。「子どもは急に立ち上がることがあるし、常にいろんな事態を想定して走行している」という。
 細い道も何のそのの腕前は、それ以前に40数年バスの運転手を勤め上げた賜物だ。その間はもちろん無事故無違反だが身近に事故に関する話題は事欠かず、ある時は他人事ではないと自らに重ね、ある時は逆に気持ちをきっちりと切り替えて、常に運転に気持ちを集中してきた。「人を乗せて運転することは決まった道を行けばいいというだけではない。乗った人のその後の人生に大きく影響を与えることもある」。
 1月17日の表彰式には常陸宮、同妃両殿下がご臨場になり、物々しい警備の中夫婦で列席した。佐賀山さんは「緑十字銀賞」を受賞、奥様には感謝状が贈られた。優良運転には内助の功が欠かせない。ちなみに奥様は運転免許を持っていない。「そんな危ないことはさせられない」そうだ。
 「今の職場は毎日笑い声が絶えない。この仕事を長く続けたい」と言う一方で、「運転のレベルが自分の決めたラインに届かなくなった時には、自ら身を引く」とプロの厳しさを語る。幼稚園までの道程約7㎞を毎日歩き睡眠にも気を配る。昨年の冬は、風邪で声が出なくなった時があり、「長くバスに乗っているのに風邪をもらったのは初めてでびっくりした」が、今年は万全だ。園では力仕事も引き受け取材時には熱で横になる園児に「大丈夫か?」と水を手渡す光景もあった。その守備の広さはきっと、優良運転にも大きく関係することだろう。
 表彰式でもらった冊子を見ると勉強になるという。そうやって刺激を受ける佐賀山さんから影響される人がまた広がっていきますね、と言うと嬉しそうに笑顔をみせた。  2007.2.1号掲載

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