【働いてます】新聞を配達する日々 愛宕新聞センターにて(多摩市)

古賀裕希(左)と舘野豪(右)のお2人  朝起きると新聞が来ている。新聞は休刊日を除いて必ず配達される。それは配達する人がいるから…

  多摩市和田の『愛宕新聞センター』は、同市落合の『豊ヶ丘新聞センター』と並んで、スポーツ紙を併せ各銘柄の新聞を全て扱っている。愛宕全域、鹿島、松が谷、東寺方の一部、約6千8百所帯を担当する合売店だ。
 毎日、午前1時半から2時45分ごろ、新聞各社のトラックが朝刊の必要部数の束を運んで来る。全紙が揃うと配達区域別の部数仕分け、配達順の部数セット。各新聞で別々の広告を地域指定にも注意して折り込み一人が担当する約200戸への新聞を揃える。午前4時前にはバイクに積んで配達スタート。店のリーダーも配達スタッフも毎日午前2時には出社する。時間に追われる作業の日々だ。

 愛宕新聞センターの朝刊担当で働く舘野豪(ごう)(23)・古賀裕希(ゆうき)(18)の2青年に出会った。共に地元の人だが舘野さんは知人の紹介でここに来た声優の練習生。古賀さんは新聞社の奨学金による明星大学情報学部1年生。共に月曜日から土曜日まで勤務する。
 古賀さんの日々は…
「午前1時半起床。2時に出社。配達が終わり5時前後に帰宅。フロと朝食。6時頃眠るが、学校は9時に授業開始のため8時起床で大学へ。帰宅は遅くても午後5時頃。レポートや読書などで11時就寝」。
 舘野さんは…
「同じく朝の作業と配達が終わって5時前後に帰宅。シャワー・朝食。別に書店のバイトのため午前8時までに六本木に行き午後4時まで勤務。それから声優の養成学校に行くため、1日3時間位しか余裕がない。電車で寝たり時間を有効に使います」。
 友人との会合も早く切り上げる。日曜日は休息で遊び回る暇はない。
 配達は殆どエレベーターのない5階建の団地。朝刊はカードで確認しながら各戸のドアのポストに入れるが、5階まで速足で登っては下る作業の連続。
 新聞一部が厚い大型雑誌ほどになる時にはポストに入らない。その重さよりなぜ床に置いたなどの心ない苦情にも耐える仕事だ。
 2人にはご家族もいるし相談する人もいる。しかし自ら選んだきつい仕事で自己を超えようとしている。他の同業青年も多分同じだ。
 「いつの日か花咲かん」。かつて見た映画の、このタイトルが思い浮かんだ。 080501号掲載

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