SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、会員制のウェブサイト上で個人情報を公開し、会員同士友人を紹介したりして知り合いを増やすことの出来るコミュニティ型の機能を提供するサービス。そのネットワークが目に見えることが楽しさの主要因、2チャンネルのように誰でも参加できる掲示板やチャットルームは荒らされることもあるが、SNSは相対的に閉じられた共同体なので安心感が高い。地域SNSは地域のつながりを求めたオンラインを形成しつつあり、近年は官庁や自治体が地域おこしの有効手段として注目している。
地域の身近な行事や活動・ニュースを「映像」で伝え、地域の情報の発信と受信、地域での仲間づくりや災害時にも活用出来る。地域SNS「ネッツたま」で地域と市民の放送局(CRNS)を運営しているのは山野篤さんと返町宗一郎さん。2人は多摩大学経営情報学部卒、23歳。在学中から映像媒体でコミュニティづくりと起業を模索してきた。「耳をすませば」10周年記念コンサートの手伝いや関戸花火大会の記録ビデオ制作を多摩市から請け負い、多摩地域との関わりが生まれた。就職率100%を誇る多摩大で、2人はあえて“地域メディアを展開すること”を選択。
昨年10月から3月まで多摩テレビで放映された「みんなの地域活動」、愛称“みんちかつ”は地域の市民活動団体の紹介や活動内容を伝え、ボランティア参加へのきっかけとなり、また団体が提供するサービスを利用してもらえれば、と多摩NPO協会が制作。2人は会員でディレクターとして参加した。“みんちかつ”を手掛けたことで見えてきたこと。「愉しさを伝えること」とソフトウェア系の山野さん。CRNSの代表と司会等を務める。返町さんはメカに強くハードウェア系。撮影等を担当、「カメラワークの機動性、色彩の出し方」にこだわる。映像理論や撮影技術を体系化、撮影出来る映像に幅を持たせるカメラを増やしたい。現在Pod Castingで配信している映像をより多くの場所で配信し、生中継でリアルタイムに情報を伝えたい、と2人の目標は広がる。なにより地域メディアをビジネスとして確立すること。ソフトウェアとハードウェアの2人がタッグを組んで創り出す市民メディアはどんなベクトルを描いていくのか。
メディアは単なる情報の伝達手段ではなくそのあり方いかんにより伝達内容も変化させる。社会とメディアのあり方はメダルの裏表、近代日本の首都一極集中化のもとでは全国紙や国家的メディアが強く多元的な地域振興が失われていた。今、地方の時代といわれる中、プロやマスメディアがカバー出来ない地域情報や専門情報を追求したり、オルタナティブな言論の場として住民の生きがいを満たす営みとして地域メディアは期待されている。 080501号掲載
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