小学1・2年生の秋、みんなでひろったドングリの実。初めて植えた校庭の苗床でやがて芽を吹き葉が広がった。元気に伸びていつしか高さ50cm。昨年の春、苗木はみんなで公園に移された。いま若木は近づく春に向かって確実に伸びている。その時の児童も今年はまもなく5・6年生の春を迎える。
ここは八王子市立南大沢小学校(稲村正廣校長)。昨年の4月26日、4・5年生の合同作業として最初の苗木120本が学校の南側に広がる都立小山内裏公園に植樹された。そして昨年も11月13日、1年生の学習としてドングリひろいが行われた。
同校は今年度の八王子市環境教育モデル校に指定されている。平成15年秋から国内外の森林づくりを推進する「ニッセイ緑の財団」の後援で「ドングリ学校」が始まり毎年の行事になった。
小山内裏公園には「クヌギ、小ナラ」のドングリが落ちている。2年生の時に初めてドングリをひろい、自分たちで育てた苗木を初めて公園に移植した5年生の三枝佳南、森下ひとみ、田中拓希、吉川正紘の皆さんに聞いた。
「苗床で春、芽が出てからニョキニョキ伸びた。すごく成長する」「畑の雑草とりやウサギの世話の時によく見ていた」「公園ではシャベルで直径10センチ深さ15センチから20センチの穴を掘って苗木を植えジョウロで水をやった」「苗木は3年間で50センチは伸びる。ドングリは早い。自分はいつ伸びるかと思った」「ドングリを苗木にして公園に植えた達成感がある」「木が大きくなったら家族で公園に見に行きたい」。
校庭の一角には畑と共にコンクリート枠で囲まれ年毎に成長の異なるドングリの苗床がある。児童たちは苗木の伸長と自分の成長をいつの間にか比べていた。これは広い校庭と周囲の環境に恵まれた同校ならではのことだ。中村裕子副校長は「草むしりや水やりをしたり観察日記などをつけます。児童と苗木が一緒に育つスパンの長い学習です」と語った。
苗木は学校を離れて、公園南側の斜面に密度濃く植えられた。クヌギの苗木などは5~6年間密集した方がよく育つとは樹木を知る地元経験者の言葉。それ以後の計画や今後も続く児童の活動に新しく応えて行くのは関係者の責務だ。 2007.2.1号掲載
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