作詞の石原和三郎は現在の群馬県みどり市東町花輪出身の作詞家・童話作家。花輪小学校の校長や東京高師(現・筑波大)附属小学校の先生を経て坪内逍遥の下、小学校の国語教科書の編纂にも携わり、花輪小学校には「兎と亀」の歌碑がある。唱歌の作詞も「花咲爺さん」や「金太郎」などと多い。
作曲の納所弁次郎は「桃太郎」なども手掛け、話し言葉がそのまま歌詞となる言文一致の唱歌を推進した音楽家。
「兎と亀」は明治34年(1901年)7月、石原が35歳の時イソップ童話に沿った内容で『幼年唱歌・二編上』に登場した。従来の形容詞を多く使った調子の良い美文調とは異なり、“新しい作風”“唱歌の転換期”といわれ西洋文明の時流に乗ってたちまち全国に広まった。
「居眠りをした兎」を「のろまの亀」が追い越す逆転劇は、「油断の恐ろしさ」と「こつこつと粘り強い努力」の勝利をみんなが喜んだのだろう。
ところで実際の兎と亀の速度は?
動物園や博物館によれば、だいたい亀は時速0.5㎞。兎は跳ねて時速30㎞。もっともキツネなどに追われた野うさぎは時速70㎞も出すという。この数字を使って算数の問題を作ると、兎と亀が3㎞のコースを競争するとして、兎が油断せず走って亀と同時にゴールするには、亀はゴールの何メートル手前からスタートすればいいでしょうか??(答え 50メートル) 080401号掲載
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