- 2008-03-01 (土) 16:52
- 学園の詩
いつしか送り迎えた3年間。今年の春、稲城市の都立若葉総合高校(白仁田哲也校長)では初めて第1期生230人が巣立つ。
同校は入学した1年次からの進路指導により、それぞれに人間探求、芸術表現、伝統継承、情報交流の系列を選択する。生徒の在り方に先鞭をつけた1期生は何を残して去るのだろう。
論 文
昨年の11月29日、同校では全校生徒が出席し生徒の手による「第1期生マイプロジェクト 全体発表会」が講堂で開かれた。これは卒業論文とも言うべき研究の発表会だった。
彼らは1年生の時「産業社会と人間」の授業を通じて将来の夢を探った。2年生では総合的学習の時間を「マイプロジェクト」として各自の設定したテーマに沿って校外の調査にも挑んだ。そして3年目の晩秋はまとめ上げた研究論文の発表だった。登壇人数は限られたが、資料では3年生全員による230のテーマが一斉に発表された。
男女8人の3年生に聞いた。「論文には図表やデザインなども入りますが体験活動をもとに一人でA4の用紙10枚以上にまとめる決まりです」「入学以来積み重ねてきた自分の研究を発表できました」。進路にも役立つ達成感か表情は明るい。
彼らは自分達を自然に「1期生として」と話す。この自覚を想起させたのは教職員各位の指導以外にないだろう。下級生に伝える研究論文は、分野毎に全20冊に製本され学校の図書室に納められた。
清 掃
生徒達は部活の楽しさと共に清掃について語った。「陸上、サッカー、テニスなど野外のスポーツは雪が困るので除雪しますが通学路の掃除もやります」。
これは学校内外の清掃で若葉台駅下の交差点から学校正門まで凸型の階段段差もある長い通学路の清掃。殆ど毎日、運動部主体に約30人の生徒が早出して始業前に除雪はもとよりゴミ拾い清掃もしている。
卒 業
既に8人はこの地域の首都大学東京と国士舘大(スポーツ医学)を始め目標に応じて都区内の大学などに合格が決まった。3年生学年主任の石川浩一教諭の言葉は「どこでも勉強はあたり前のこと。本当の自分を発見し原石を磨いて宝石に高めて欲しい…。1期生はよくやりました」。
3月8日(土)に彼らは卒業する日を迎える。 080301号掲載
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