多摩市の『ウェルサンピア多摩』は、昨年の年末までこの3月限りの廃止が予定されていた。これに対し行政と市議会は一体となって存続を要請し3月危機は回避された。4月以降も営業は変わりなく続く。
グリーンピア、サンピアなど全国に広がる社会保険庁の年金福祉施設は、平成16年の年金改革により22年秋までに全て譲渡または廃止と決まった。施設の売却とそれまでの管理運営に当たる窓口は「年金・健康保健福祉施設整理機構(RFO)」。平成18年度までに81施設を287億円で売却して国庫に戻入した。
しかしサンピア多摩は利用者の少ない無駄な施設とは異なる。昭和62年の開設以来、利用者は年間50万人に近い。独立採算でここ数年間の単年度決算は黒字の福祉施設だ。
施設の譲渡または廃止が国是で決定した翌年の17年9月、地元有志による「存続を願う会」は総数14412名の署名簿を厚生労働大臣に提出し、サンピア多摩に対する住民の評価を示し存続を要望した。
各地の施設売却が進む中で昨年5月、渡辺幸子市長はRFOの水島藤一郎理事長と直接面談し、サンピア多摩が地域に存続する役割を説明し、併せて市の理念を損なう売却は困る旨を申し入れた。また市議会は行政と一体化の対処を全会一致で可決し、7月、藤原忠彦議長は厚生労働大臣、社保庁長官、RFO理事長に要望書を提出しサンピア多摩機能の存続を求めた。
しかし処理を急ぐRFOは昨秋、サンピア多摩を12月末までに売却するための落札公募を行い3月末に施設を廃止する方針を通告した。約100人の従業員も解雇通知を受けたようだ。
11月下旬、多摩市は再び市長と市議会議長が存続を申し入れた。その結果RFO側も漸く存続を了承したのだ。殆どが地域に住む従業員の解雇も撤回された。
行政はいま、必ず来る転機に備え「民間に売却された場合の規制・誘導の方策」や「市としてここの用地を取得できる可能性」について検討中だ。一方、住民にはこの施設を積極的に利用することが一番望まれることだろう。 080201号掲載
関連記事
- ウェルサンピア多摩 存続を願う署名 14,412名
- ウェルサンピア多摩 桜美林学園が落札
- 「タイムズ写真館」昔と今の写真展
- 作道好男さんの卒寿を祝う会
- そごう八王子店、来春撤退
- いきいきわくわく年金セミナー
- 第4回多摩おわら風の盆協賛御礼
- 多摩アカデミーヒルズ 桜美林大学(多摩市)
- ドングリ粉を活用した「縄文式クッキー」登場
●地域特産を目指し試作進行中 - 八王子市 全国自治体の行政評価で全国六位にランク




ピンバック: カメブログ
一番知りたい情報を取材していただき、ありがとうございました。地域の方々の草の根運動が実を結んだ結果といえるのではないのでしょうか。
実際、遠方から来た親戚のゲストルーム代わりに使われているかたも多く、またカルチャースクールやレストランなど社交場としても無くてはならない存在です。
とにかく今は存続の結果に胸をなでおろしています。